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phony writer
ニセライター
Not what light. But those write.


 日本語における「ライター」のイメージを書き換えなければいけないと、思う。「編集」とか「ライター」という単語は常識的に「かっこいい」というイメージを含んでいるらしい。そんなバカな。
 実のところ僕には常識というものが欠けている。おかげで「ライター」という単語にもなんらかっこいいイメージを持っていなかった。自分がライターになってからも、ちっともかっこいいとは思わなかった。
 事実、ちっともかっこ良くないのだ。ライターがかっこいいと思われる要因はおそらく2つ。ひとつには「自由業」であるという部分。もう一つは、
バリバリ仕事しているというイメージ。しかし自由業がかっこいい理由は、「会社に頼らず自由である」という点だろう。「性格的・能力的に会社でやっていけないダメ人間のライター」は「会社に頼らず自由である」とは言わない。同様に、「バリバリ取材して、バリバリ書いて、バリバリ稼いで」なんてバリバリ伝説なライターばかりではない。細々と、日銭を稼いでやっているライターもいるのである。
 僕が属するゲームライターという部類は、ライター中最低のランクに属する、と誰かが言っていた。まさにその通りだと思う。他のライターがゲームライターになることはできるが、ほとんどのゲームライターは他のライターにはなれない。彼らはまず第一にゲーマーだからだ。ゲーマーというのは別名ダメ人間である。だからどうしてもゲームライター以外では食っていけない。
 「ライター」という職業を耳にしても、すぐ「すごーい」とか言ってはならぬ。まず慎重に「どんな記事を書くんですか?」だ。返事が「ゲーム」だったら「すごーい」は飲み込んで、またの機会にとっておくことだ。「すごーい」なんて言われると、あまりの誤解に、居心地が悪い思いをする。今度、新しく作る名刺の肩書きは“ニセライター”にするつもりだ。

(2000.4.27)


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