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さてと。以前、メールの速度について書いたわけだが、今度は長さについて書いてみようかと思う。ご存知のように僕は(ニセ)ライター。ということはつまり、文章を書くのは、平均的な人よりは得意なハズだ。だからいつだって、ちょいと気の利いた文章を書こうと気をつけているわけですよ。相手に読みやすい説明を心がけたい、ジョークのひとつふたつも混ぜておきたい、自分の近況も少しはいれて相手の関心を引きたい。となると、ついついメールが長くなる。すると、末尾についつい一言いれてしまうのだ。「長くなっちゃってすみません」と。
しかしちょっと待てよ。人からもらうメールにも、よく「長くてすみません」とあるんだが、長すぎて閉口したということは一度も無い。むしろ短いメールだと物足りないくらいだ。もっと長々と書いてほしいことが多い。雑誌の原稿だって、あんまり短いのは嫌われるんですからね。
しかしこれも、普通の人はどう思うのか(なにせ、いい意味でも悪い意味でも、職業的な意味でも常識の点でも、あんまり自分が普通の人のような気がしないので、一般的な価値観の尺度というものが分からなくなっている)。はたして平均的普通の人は、どのくらいの長さがいいのだろうか。長いメールを受け取ると、怒り心頭に発し、「なんて迷惑な奴だ。800字もあるメールを送ってきやがって。国語の試験か卒業論文でもやってるつもりかっ」と毒づいているのだろうか。それとも人知れずパソコンの前で途方に暮れ、「ああ、このメールは939文字もある。私を憎むあまりの仕打ちだろうか。覚えが無いが、私はこの人にどんな酷い事をしたのだろう」と怯え悲しんでいるのだろうか。……あんまり普通っぽくないな。メールでも手紙でも、短いとなんだか申し訳無いような気がする。しかし「短くてすみません」とはあんまり書かない。手紙だとたまに「用件だけで済みません」てなことがあるが、メールではめったにない。
長いのが失礼なのか、短いのが失礼なのか?(2000.7.23)
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