Solitaire's Company//essays/vengeance of driller//bottom/

vengeance of driller
12人のイカれたゲーマーたち
↑別にめずらしくないか?


 デリカシーのない人間は嫌いである。
 僕は小心者なので、常に他人の眼を気にして生きている。 だから他人の干渉には敏感である。 見知らぬ誰かが近付いてくるだけで、かすかな緊張が走る。 なので、ズカズカと近付いてくるヤツを見ると逆に苛立ち始める。
 一種の逆ギレ。
 小心者であるがゆえに、そういう点でキレやすいのだ。 もしも強靭な精神力の持ち主だったら、 全然気にもとめないようなことでも無性に苛立つ。 精神の鍛錬が足りないのは分かっているが……。

 ともかくムカつくのが、ゲームセンターで灰皿交換に来るヤツだ。 ゲーム中は、背後に立たれるだけでもイヤなのだ、僕は。 なのに、ヤツらは「しつれいしまーす」と声をかけてくる。 あまつさえ手を伸ばして灰皿を拾う。 空になった灰皿をまた戻す(もちろん、音を立てて置く)。 ……てきめん、集中が乱れる。
プレイしながら、もう頭の中はそいつへの憎しみで一杯である。 ますます集中からは程遠い状態になる。 うっかりプレイミスでもしようものなら、もう怒りは抑えがたい。

犬猫でさえ、“おあずけ”の概念を理解するというのに、 どうしてゲームセンターの店員は “プレイ中は灰皿を交換しない” という単純な条件付けを理解しないのか。

それとも、たかだか100円のゲームに真剣になる人間がいるなんて 彼らには信じられないのだろうか。 僕がどの程度真剣だか知りたいというキトクな人には 教えてあげないこともない。ただ、それは
今日僕のゲーム中に灰皿を交換しに来たヤツに関する殺人許可証
引き換えだ。Mr.ドリラーの恨みは、怖いぞ。

(2000.12.22)

Solitaire's Company//essays/vengeance of driller//bottom/
Solitaire's Company
solitair@wa2.so-net.ne.jp