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The
way Robin Hood does
ロビン・フッドの戦い 片足にバケツ。 |
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『ロビン・フッド』を読んだのは、小学生の頃のことだった。 ロビン・フッドは少年時代の僕にとって、まさにヒーローだった。その巻末の訳者あとがきが、騎士道と紳士について僕が学んだ最初の記述だったのだ。「イギリスでは、小さな子供が『僕は紳士だから』と席を立って年長者に席を譲る場面が見られます」。おお、なんてかっこいいんだイギリス紳士! これが僕の紳士観に影響を与えたことは間違いない。(今じゃ、めったに席も譲らない大人になっちゃったけどな) ロビン・フッドが自分の名を伏せたまま、森で出会った傲慢な若者に挑まれて、剣の勝負をするシーンがある。ロビン・フッドは、勝負が始まってから、陽光が自分の目に入る不利な位置になってしまったことに気づく。だがロビン・フッドは、場所変えを要求したりせず、不利をおして戦い、ひたすらに剣をふるって互角の勝負を続ける。結局、勝負は中断されるのだが、この若者(たしかウィルという名前だった)は、ロビン・フッドがそれまで不利な位置で戦っていたことに気づき、ロビン・フッドに対しての態度を改め、敬意を抱くようになる。 僕が高校3年生だった頃。体育の水泳で、タイムの測定をした時のことだ。「測定が終わったら、それぞれ最後に100m泳いであがれ」という指示が出た。僕と、3人ばかりの友人たちは、クラスで最後だった。100mを泳ぎきって「いやぁ、遅くなっちまったな」と談笑しながら更衣室へ向かおうとすると、それを聞いていた体育教師が憮然とした表情でこう言った。 だけど、その場にいた4人の生徒のうち、僕だけは言い分があった。僕は、直前までストップウォッチを握っていたのである。自分のタイム測定は、誰より先に済ませていた。ただ「ストップウォッチは交代で計ってやれ」というその教師自身の指示に従って「善意の活動」をしていて、遅くなったに過ぎない。だけど、僕は抗弁せず黙って更衣室へ歩いた。友人たちを見捨て、自分一人だけこの苦境を脱出するなんてことが、できるだろうか? 陽光は今日も僕らの目を射る。ロビン・フッドの戦いは、今もまだ終わらない。 (2003.10.24)
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