斑入りアマドコロの花

ナルコユリ 斑入りアマドコロ

葉の裏にひっそりと釣鐘の花を咲かせるナルコユリ。地面の小さな生き物達の目にはどんなふうに見えるのでしょう。こんな綺麗な花を上から見下ろすだけでは勿体無い気がして、どっこいしょと屈んで眺めるわけですが、すぐにひざが痛くなってしまいます。
斑入りの葉は和洋どちらの花とも相性がいいので、花を生ける時にとても重宝します。加えて、花器を選ばないところもよいです。野草とともに籠に投げ入れると野趣があり、ガラスのコンポートに鮮やかな洋花とアレンジするも悪くない、使い勝手のよい花材です。しかし、所詮は添えもので、間違っても主役にはならない花だと思っていました。ところが、この花(葉)を主枝にして生花(床の間などに生けるやや格式の高い華)を生けたことが一度だけあります。
今は昔。大事なお客さんが来るので花を生けてくれ、と上司に言われた娘がおりました。花選びも任せる、と言われたのはありがたいけれど、そこは沖縄、亜熱帯。さて、何の花を?露地の花はなじみのない南国の花、扱いがわからない。花屋で悩んだ末にナルコユリを選んだのは娘の知っているナルコユリよりも倍以上高く、太くしっかりした茎だったから。おとなしい花とあわせて、五行格に生けることにした。鮮やかな南国の花に見慣れたお客様にたいそう好評だったとあとで聞き、娘はホッと胸を撫で下ろしました、とさ。 GALLERY  次の花

地下茎でよく増えます。ナルコユリとアマドコロは同じだという人もあれば、違うという人もあり、よくわかりません。条件によっては大きくなるそうですが、私の庭では30〜40センチくらいです。葉物を多用した緑の庭が好みの方にお薦めです。お華の先生にはナルコユリと習ったのですが、本物のナルコユリを見て似ているけれど違う花だとわかりました。私の庭の花は斑入りアマドコロと確信しましたのでタイトルを改めました(05.8.13 追記)