テッポウユリの花

テッポウユリ(鉄砲百合)

蒸し暑い季節にこの花のさわやかな香りをかぐと、部屋の中だというのにそよ風が吹いような感じがします。なんとも気持ちのいい、清々しい香りがするものです。好きな花は数ありますが、香りで選ぶならまずは「ユリ」でしょうか。
このテッポウユリ、海外では「イースター・リリー」と呼ばれ、宗教行事には欠かせない花だそうです。日本の九州以南と台湾の北部が原産地で、日本から毎年1000万個もの球根が海外に輸出されているのだとか。言われてみれば宗教画には白百合がつきもの。マリアの純潔の象徴だったような・・・。あれ?でも、日本のテッポウユリが海外に紹介されるのは普通に考えると明治時代だから・・・レオナルドの「受胎告知」に描かれてる白百合は日本のテッポウユリじゃないですよねぇ。じゃあ、あの花は何?
ということで、探してみました。「花の系譜ーオランダ絵画の400年」という美術展のカタログがありまして、このカタログの優れたところは、絵の解説にとどまらず、ン百年前に画家が描いた花の植物名・学名を一つ一つ記述しているところです。それによると17世紀ころに描かれた白百合はニワシロユリ(Lilium candidum)、これを専門家のHPで検索したら・・・別名マドンナ・リリー!あらま、大当たり!?
修道院などで、長く栽培されていたニワシロユリ(マドンナリリー)ですが、明治以降、日本のテッポウユリが紹介されると、このほうが好まれて今に至っている、ということのようです。そっか、日本のユリがねぇ・・・ちょっと誇らしいかも、です。 GALLERY  次の花

ヤマユリは午後から陰るような場所に植えますが、テッポウユリは日当たりの良い場所を好みます。排水の良い場所に深植えしてやります。球根植物ですが、タネでも育てられるよ、とタネをもらいましたが・・・うまく発芽しませんでした。また(タネが入手できたら)挑戦してみます。