驚愕のチャーシューメン「博多 金龍」

(ラーメン・ファイルNo.0006)

 私がまだ北九州に住んでいた頃のことである.週末等に車で大分の実家へ帰る途中に,国道10号線の苅田町にある「博多 金龍」によく立ち寄ったものであった.深夜まで営業している上,まるで「まんが喫茶」よろしくたくさんのコミックスが置かれているラーメン屋であった.お気に入りのマンガを3〜4冊本棚から抜き取り,ボリューム満点のチャーシューメンにつぶしニンニクをドバッと入れて,さらにニンニク餃子を頬張りながらマンガのページをめくる….実家まで3時間近く要する孤独な道中で「博多 金龍」は絶好の休憩所であった.「こんな店がアパートの近くに出来たらいいなあ…」なんてぼんやり考えていたものであったが,2年後に本当に八幡西区のアパートから歩いて3分のところに「本城東支店」が出来たので驚いた.もちろん週に1度は通ったものである.私にとっては思い入れの深いラーメン屋の1つなのである.

「博多 金龍」は福岡県内を中心に熊本,鹿児島等にまで支店を出している九州のチェーン店であるが,残念なことに大分には存在しない(注:その後は大分県内にも大々的に進出して,あちこちに店舗が出来ている).以前プロレスラーの北尾光司(引退してしまったが…)が登場するバカなCMで御存知の人も多いだろう.私はあまりチェーン店のラーメン屋というものを評価していないのであるが,この「博多 金龍」のチャーシューメン(680円)に関しては特筆すべきものがあると感じている.写真を見て欲しい.いろんな店でチャーシューメンを食べてきたが,初めてこれが目の前に出された時は「な,なんじゃこりゃあ!!」と目が点になってしまった.器からダイナミックにはみ出して,まるで花びらのように盛り付けられたチャーシューは豪快そのもの!むしろ破廉恥とさえ思えてくる程だ.チャーシューを除かないと麺が食べられないので,まずは2枚程箸でつまんで口に入れる.ラーメンの食べ方としては邪道であるが,これはもう仕方がない.醤油を継ぎ足しながら煮込んでいるという腿肉チャーシューは,脂身もなく意外とさっぱりした感じだ.それまでチャーシューの下に埋もれていた細麺が姿を現してくる….これと言った特長はないが,豚骨スープとの相性はそう悪くはないと思う.ここで各テーブルに置かれたニンニクを「にんにく潰し器」(こんな物が用意されているところが珍しい)でブチュと潰して器の中央部にトッピングする…麺とつぶしニンニクのジャクジャクとした歯ごたえが何とも心地が良い.こってり派にはいささか物足りなさを感じるかもしれないが,後味はまろやかで胃にもたれないところが好感を持てる.

「博多 金龍」にはその他にも油そば(480円),ワンタンメン(650円),もやしラーメン(500円)等のメニューが用意されているが,中でもラーメンと御飯を大胆にミックスした「ねこまんまラーメン(540円)」なんていうアバンギャルドなラーメンがある.残念ながら私はまだ食べたことがないのであるが,一体どういうラーメンなのであろうか?興味のある人は一度トライして感想を聞かせて欲しいものである.またサービス期間には様々な企画が実施されるのが何とも嬉しい.例えば「温泉玉子1個 無料サービス」とか「餃子が通常値段で二人分サービス」等など…たまたま入ってサービス期間にブチ当たったりした時は,得した気分になって思わずニンマリしてしまう.正当なラーメン道を歩んでいる人達にとっては評判は今ひとつといったところであるが,単純にお客さんを喜ばすことを念頭に置いた店の戦略的な姿勢は十分に評価出来るのではないだろうか?


[お店のデータ] 住所 福岡県北九州市八幡西区本城東
        TEL 093-603-8885(本城東支店)
他にも大野城市の「南バイパス店」(092-503-4248)等,多数の支店が有り
開店時間はAM2:00までの店やAM4:00までの店等様々であるが,概ね深夜まで営業している.
     
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