2000年4月の花ー我が家の庭木(草)紹介

はなずおう花蘇杤

甲州街道沿いにある竹清堂という竹細工の店でこげ茶に近い深い紫色に

染まった竹を見て、「どのようにしたらこの色が出るのでしょうか?」と、

尋ねたところ、竹細工作家の田中さんは

「蘇杤(すおう)と言う染料で染めますと、この色になります。」

とはなされ、その時「花蘇杤の蘇杤ですか?」と聞き返したことがあります。

実際は花蘇杤は花の色が蘇杤の染料の色の似ているところからつけられたようで

花蘇杤から染料が取れる訳ではない事が後で分かりました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

花蘇杤はマメ科、ハナズオウ属の落葉高木で、原産は中国です。

丈は2〜4mで枝が箒上に直立します。我が家のも1階の屋根より高いですから

3mぐらいでしょう。

葉は花が咲いた後出てきて、直径4〜8cmの丸葉です。

秋になると落葉します。

花は紫紅色、大きさは1.5〜2.0cmで、

はなびらの3枚は上に立ち上がって他の2枚より少し小さく

若干大きい2枚はマメ科のはならしく向き合って閉じ、

その中に雄しべ雌しべが入っています。

一つの軸に5〜10個の花が群がって付きます。

この花は江戸時代に中国から渡来したようです。

白い花の白花ハナズオウがあるようですが

私はまだお目にかかっていません。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

蘇杤の染料は古代からあるもので蘇杤(インド、マレーシア原産)

の心材に含まれているブラジリアンという結晶が空気に触れて酸化し、

紅色になるそうです。そして媒染剤によって紫、茶、灰色などに発色するようです。

また薬用植物としても用いられています。

日本でも奈良時代以前に渡来し、正倉院に染料として収蔵されているそうです。

 

Kyon Pageへ戻る