==========================================ROADSHOW REVIEW=====
 
★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
2001/08/11号 No. 035 (週刊) 前回発行部数1865
 
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毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映
期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分
かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。
 
お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記
憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう
場合があります。その際は御了承ください。
 
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バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。
 
http://www04.u-page.so-net.ne.jp/sa2/s_mori/roadshowmm.html
 
Vertical Limit/13 Days 01/10/2001
Dinosaur 01/11
The Sixth Day 01/18
Red Planet 01/25
Dancer in the Dark 02/01
What Women Want 02/05
Pay It Forward 02/13
Unbreakable 02/16
Brother 02/21
The Watcher 2/26
Cast Away 3/06
Bounce 3/10
Snatch 3/17
Proof of Life 3/24
The Cell 3/31
Meet the Parents 4/07
Hannibal 4/14
Enemy at the Gates 4/21
The Mexican 4/28
Chocolat 5/03
The Family Man 5/05
Traffic 5/12
Girlfight 5/19
15 Minutes 5/26
Little Nicky 6/02
ホタル 6/09
Miss Congeniality 6/16
The Mummy Returns 6/23
The Wedding Planner 6/30
The Contender 7/07
A.I. 7/14
Pearl Harbor 7/21
Dr. Dolittle 2 7/28
Planet of the Apes 8/04
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ジュラシック・パークIII  (Jurassic Park III)
 
監督:ジョー・ジョンストン
キャスト:
グラント博士:サム・ニール
ポール(エリックのパパ):ウィリアム・メイシー
アマンダ(エリックのママ):ティア・レオーニ
ビリー(博士の助手):アレッサンドロ・ニヴォラ
エリック少年:トレヴァー・モーガン
音楽:ジョン・ウィリアムズ
字幕:(菊地浩司)
お勧め度:★★
 
夏休みというと、こんなに混むのか〜。「千と千尋」と終了時間が同じだったの
で観客の年齢層を観察したが、「オジン・オバン」皆無。若い人は、見るっきゃ
無い。
 
期待度、マイナス200%で臨んだが、結構、楽しめた。しかし、またもや満員
御礼で後ろの方の席だったので、字幕は無視した。最近の作品では、字幕ライタ
ー名がエンド・タイトルの後に戻ってしまったので、役者が「ラプター」と言っ
ているのを「ラプトル」と書いてあったので、「こいつはダメだ」と思った事も
ある。が、この作品はたいした台詞は無いので問題は無いだろう。「ラプター」
=Raptor、食肉性の、特に鳥。DOS/Vファンは、縦横スクロールのシューテ
ィング・ゲーム「Raptor」にはまった事があるかもしれない。
 
エリック少年が「立ち入り禁止」の「サイトB」島でハンググライディング中、
遭難した。それを助けに、別れた両親が、身分を偽ってグラント博士と助手のビ
リーを「ガイド」として雇い、「ハネムーンで低空飛行するだけ」と偽って恐竜
の島へ着陸。持って行った武器も「傭兵」(実は素人だった)も失い、ビリーが
「研究費捻出」のためにラプターの卵を盗んだことから、ラプターの一群、その
他、肉食恐竜に襲われ、ただひたすら逃げ回るのみ。ラプターは前作で「開発」
された新種の恐竜らしくて、言葉を喋るまでに進化していた(博士によると
「smarter than primates」=霊長類、人類を含む、より頭がいい)。最後には、
グラント博士の同僚と「衛星携帯」で連絡がとれて、アメリカ機動部隊が助けに
来るという、単純明解な筋だが、ロケ地ハワイの孤島(「ダイナソー」と同じ場
所のような気がする)の素晴しい自然に加え、色々な意味で、面白い(楽しい)
作品だった(半分皮肉)。
 
確かに期待はかなり裏切られた。使用されるはずの「無反動砲」等の武器は使用
されず、人間が恐竜に食われるという、一番見たかったシーンも無い。しかし面
白いシーンや台詞が多い。台詞に関しては字幕が不明なので書けないが、例えば
グラント博士がビリーその他を称して「survival of the most idiotic」( idiotic
=マヌケ)は「進化論」(survival of the fittest)のチャカしとしては、人類そ
のものの事を言っているようで面白い。博士を演じるサム・ニールは、ジャック
・ニコルソンに似ていて、テンガロンハット姿は、まさに「インディー・ジョー
ンズ」の乗り。発音がものすごく奇麗で、コケ部分でも、ニコルソンの「バット
マン」より面白い。ラストの「騎兵隊」の登場は、昔の西部劇のパロディーだが、
空母2隻、ヘリ数機と海兵隊1大隊は、救助対象が貧乏学者2名と家族3人だけ、
という事を考えると、コケた。ポールとアマンダ(元)夫婦も、絶対に離婚する
という事が分かるような面白い取り合わせだ。ポールは、なんとかエンタープラ
イゼズ社長とか偽って博士を雇うが、実は「町のペンキ屋」(か、内装屋、忘れ
た)。まさに「平凡」そのもの。そのポールが、大恐竜を相手に頑張って皆を救
ったりする。アマンダは無表情の「大根役者」に徹している。ティア・レオーニ
というと、最近では「天使のくれた時間〜The Family Man」で印象の深い女優
だが、監督の思惑からか、大根役が、見ていて終始クスクスもの。エリック少年
は、最初の遭難シーンでは10歳ぐらいにしか見えなかったが、両親と再会(2
ヵ月後)する頃には、「恐竜島の戦士」のような出で立ちに成長している。
 
最初に「期待度、マイナス200%」と書いたが、これはどうせまた恐竜の「恐
怖」を見世物的に見せるだけの作品だと思っていたからだが、そういう事も無く、
丸腰のまま、ただ、ひたすら恐竜から逃げ回るだけ、そして主な人物は全て助か
るという筋は、やはり「コメディー・タッチ」の、ある意味で「筋の通った」作
品のように感じた。50年前の「シンドバッド」なんとかとか、30年前の「恐
竜百万年」といった「恐竜もの」の伝統をうまく引き継いだ所がある。残虐性や
ホラー性を排除した所にも、好感が持てた。これはやはり前の方の席で足を伸ば
して(=前の席に乗っけて)字幕のアラを探しながらゆっくりと楽しみたかった。
早く夏休みが終ってくれないかな〜と、思わせられた作品。
 
音楽のジョン・ウィリアムズというと、筆者の大嫌いな作曲家/指揮者だが、こ
の作品に関しては結構いい。また、「スピルバーグ」が監督しないと、いかに単
純明解で楽しめる作品が出来るかという、証明のような作品。IIIはまた前作
に対する風刺的要素を敢えて隠そうとしない。博士によるとラプターは「smarter
than primates」(上記)で、「survival of the most idiotic」(同上)な科学者
が作った。博士も、自分が食われそうになるまでは恐竜が「好き」だったらしい
が、「自分達が食われるような恐竜を再現して、本当に食われるような科学者、
人類は、爬虫類のラプターよりマヌケだ」という意味。核兵器、温暖化等、身に
つまされる。
 
上映時間1:30と、短い作品だが、妙に長く感じられた。後で考えると、終始
逃げ回っているだけの筋なので、いつ誰が食べられるのだろうかと、そればかり
待っていたからのように思う。ので、これから作品を見る方は、博士も助手も夫
婦もエリックも誰も食べられずに助かるのだという事を知った上で、逃げ回る途
中で起きる様々な出来事、パロディーや風刺や人物の面白さを楽しんで下さい。
 
ヒアリング度:★★
感動度:★
二度以上見たい度:★
劇場で見たい度:★★★★
ビデオで欲しい度:★
ビデオで見た方がいい度:★
ムカつく度:★
考えさせられる度:★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)
 
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-今後楽しみな映画:
 
★「ドリヴン」
★「レッド・シャドー」
 
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★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★
2001/08/11 No. 035 (週刊)
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