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『虫喰い算大会』とは?

『“虫喰ひ算”大會』表紙画像 『“虫喰ひ算”大會』
1946(昭和21)年3月30日第1版第1刷発行
著者:佐野昌一
発行:力書房

『虫喰い算大会』は、日本SFの父として有名な海野十三が本名の佐野昌一名義で出版したパズル本です。虫喰い算と覆面算の問題が132個も収録されています。

パズルの本としては非常に人気があり、いくつかのバージョンが発行されています。三一書房版『海野十三全集』では別巻1に収録されています。

『虫喰い算大会』書誌情報
初版 『“虫喰ひ算”大會』
1946(昭和21)年3月30日第1版第1刷発行
発行:力書房
B6版 カバー 146頁 8円
全集版 『海野十三全集 別巻1 評論・ノンフィクション』収録の「虫喰い算大会」(103〜151頁)
1991(平成3)年10月15日第1版第1刷発行
発行:三一書房
ISBN4-380-91540-9

『推理学校』+『虫喰い算大会』=『推理学校 虫食い算大会』?

『推理学校』は海野十三の死後に見つかったパズル本の原稿のことです。海野十三の友人である林髞 医学博士(木々高太郎)と米田麟吉 理学博士が『推理学校』の原稿と『虫喰い算大会』を合わせて一冊の本にしたのが『推理学校 虫食い算大会』です。(林髞博士の序文参照)

『推理学校』の内容は、推理学校の校長先生が生徒にいろいろなパズルを出題するという形式です。そのため、『推理学校 虫食い算大会』では、『推理学校』に合わせて、『虫食い算大会』も推理学校の校長先生が開催する形式に変更されています。

さらに、米田博士の改訂により、初版『“虫喰ひ算”大會』にあった誤植や出題ミスが修正されています。また、解答が一つだけの場合は問題の番号に*印(全集版では★印)が追加されています。

『推理学校 虫食い算大会』書誌情報
増補改訂版 『推理学校“虫喰い算”大会』
1950(昭和25)年10月10日第1版第1刷発行
発行:力書房
(序):医学博士 林髞(木々高太郎)
(改稿増補を終えて):理学博士 米田麟吉
B6版 カバー 182頁 120円
学生社版 『推理学校 虫食い算大会』
1969(昭和44)年2月10日第1版第1刷発行
発行:学生社
(序):医学博士 林髞(木々高太郎)
(改稿増補を終えて):理学博士 米田麟吉
B6版 209頁 480円
学生社版(改装版) 『推理学校 虫食い算大会 <数のライブラリ10>』
1977(昭和52)年10月発行
発行:学生社
(序):医学博士 林髞(木々高太郎)
(改稿増補を終えて):理学博士 米田麟吉
B6版 カバー 209頁 780円
学生社版(新装版) 『推理学校 虫食い算大会 <数のライブラリ10>』
1986(昭和61)年8月発行
発行:学生社
(序):医学博士 林髞(木々高太郎)
(改稿増補を終えて):理学博士 米田麟吉
B6版 カバー 209頁 1030円
ISBN4-311-41810-8

『推理学校 虫食い算大会』−『推理学校』=『虫喰い算大会』?

三一書房の全集版『虫喰い算大会』は、力書房の改訂増補版『推理学校“虫喰い算”大会』を定本にしているため、問題や★印は改訂増補版が元になっています。しかし、会場のコメントは力書房の初版『“虫喰ひ算”大會』を参考にしているため、『推理学校』の部分は収録されていません。(横田順彌氏の解題参照)

というわけで、三一書房の全集版で力書房の改訂増補版から41年ぶりに元の初版の形に戻ったことになりますね。

参考文献
[1] 『海野十三全集 別巻1 評論・ノンフィクション』収録の「解題」(490〜491頁)
1991(平成3)年10月15日第1版第1刷発行
発行:三一書房
ISBN4-380-91540-9
[2] 『海野十三全集 別巻2 日記・書簡・雑纂』収録の「著者目録」(614〜615頁)
1993(平成5)年1月31日第1版第1刷発行
発行:三一書房
ISBN4-380-93538-8

更新: 2005年04月15日 17:16:45
作成: 2004年08月01日 21:51:15

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