タイトル_描く第52回
写真_知立神社

1.
愛知県知立市知立神社の風景です。

取材は2007年5月下旬。
水彩画仲間の日帰りスケッチでカキツバタで有名なこの神社に行きました。

ところがまだ殆ど咲いていない状態で、花を描くのが苦手な僕には好都合!

早速、境内を歩き回り、ひと目でここにしようと思いました。

ただ、こんなに葉っぱの占める割合が大きい絵を描いた事がない!

とにかく描いてみる事に・・・

デッサン1_知立神社

2.
よく水彩画の教則本でみる絵は葉っぱを一枚一枚描くのではなく、おおまかにイメージで描いているのが多くて色合いの差で描いていると思うのですが・・・

僕がそういう絵を描くはずもなく??

案の定、手前の大きい葉っぱから描き始めました。

あとでどうなるかも考えず・・・

今回は殆ど現地でデッサンをしました。

デッサン2_知立神社

3.
ところが描き進めて行くとどうして良いか思案をする事が出来てきまして・・・

一体どこまで葉っぱを一枚一枚描くのかと?

その辺りの折り合いは僕の目が許す範囲でというなんとも大ざっぱな考えでする事に決めました。

瓦はいつも通りに丁寧に描きましたが・・・

しかし、手前の瓦葺きの建物と奥の茅葺きの建物の大小関係が上手く描けなくて・・・

茅葺きの建物が自分の目で見ると妙に大きく見えるのですが、そう描くとバランスがおかしい・・

線描き1_知立神社

4.
ようやくデッサンが終わり、建物の耐水性ペンでの線描きから開始して、描き終われば練り消しゴムで鉛筆の線を消して、また描いてを繰り返します。

線描き2_知立神社

5.
地面は細かな砂利が敷き詰められていましたので、きつい感じにならないようにグレーの0.03mmの耐水性ペンでおおまかに砂利を描きました。

木々の幹と葉っぱを耐水性ペンの0.2mm、0.1mm、0.03mmを使いわけて描いていきました。

色塗り1_知立神社

6.
線描きが終わってさて、色塗りの開始です。

とりあえず手前の建物とその前に立っている木を塗りました。

色塗り2_知立神社

7.
次は大きな木の幹と葉っぱを塗るかと言えばそうでは有りません。

奥の茅葺きの建物の存在感をだしたいので、それを先に塗ってから、画面全体の中で大きな面積を占める木を塗る戦略にしました。

つまり幹や葉っぱは茅葺き屋根の建物と瓦葺きの建物を映えさせるように色合いを調整して塗る事に決めました。

色塗り3_知立神社

8.
さて、木々の色塗りをし始めます。

先ずは一番手前の木から・・・

色塗り4_知立神社

9.
そして右手前に大きく張り出している木の葉っぱを塗り、あとは少し遠い葉っぱをという順番に塗っていきます。

色塗り5_知立神社

10.
木々の幹を塗ります。

苔で緑がかった所や古い幹で焦げ茶色をした部分、新しい幹で薄い茶色をした部分やら色々な色が有って面白いです。

地面も最初は薄い色で塗り始めます。

 

色塗り6_知立神社

11.
葉っぱは大きなものは一枚一枚塗っていきますので、点描画のような描き方をしました。

古い葉っぱ、新しい葉っぱ、影になって濃く見える葉っぱと色々です。

色塗り7_知立神社
12.
だんだん色塗りを重ねて行きましたが、それにつれて肩が凝ってきます。(笑)
色塗り8_知立神社
13.
さて、画面に少しずつ影をつけていきます。
色塗り9_知立神社

14.
影は少しずつ塗っては絵を遠くから眺めて、様子を見てまた少し影をつけてと・・・

この辺りになると色塗りのスピードは極端に落ちてきます。

ここで影を強くつけすぎると失敗するおそれが有りますから・・・

しまった!と思った時は絵の具が乾かないうちに水を湿らせたティッシュペーパーで上をトントンと押して絵の具を取り除きます。

木々から覗く空も軽く塗っていきました。

 

完成_知立神社

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殆ど完成したと思いましたので、また丹念に影を強調する部分は再度塗り重ねて出来上がりです。

そうそう地面にパラパラと散らばって見える線は枯れ枝です。

今回使用した紙は Fontenay F4 荒目 300g です。
使用した絵の具は SENNELIER です。

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