(写真は左からパーサーオ、ティウ先生、福田、パーケーオ)
2004年ナコンシータマラートという南の町の芸術学校にお世話になりました。タサニーさんの出身校という事もあり、みなさんとても親切にしてくださいました。女子寮の中のティウ先生の部屋を貸していただいて勉強する事になり1人部屋なのできがねなくすごせる事で一安心しました。寮ではパーケオ、パーサーオ、マリちゃんが子供達の食事の世話などをしています。子供達の朝食と夕食を毎日作っていて、時には悩みごとの相談なんかにものっている三人。私のために部屋をあけてくださったティウ先生は毎朝服を着替えに部屋に帰ってきて「さっむー」と言いながらシャワーをあびて仕事に行きます。とても忙しい先生で休みの日でもお寺に集まる子供達に英語を教えに行くそうです。寮のごはんはとってもおいしいし、想像していたよりも辛くないので、毎日きっちりたらふくいただきました。しかしおかずとごはんというかんじではなく、いっつもぶっかけ飯ってかんじなので食いしん坊の私には少々物足りないかんじでしたが。時々作ってくれるココナツのお菓子がでると一度に3コも食べてみんなに笑われました。

(アーチャン パ が御葬式でコンモンを弾いている写真) 
次の日からさっそく直接指導していただく「パ」先生に御挨拶。とてもやさしそうな先生でよかった。こちらの目的などをこころよく承諾してくださり、ご自分の予定とてらしあわせてプランをたててくださり、これで目的を達成できる展望がひらけました。タイでは自分の予定通りに事が進むなんて事はたいへんめずらしい事なので、南の人は話がわかるわあなんて感動したりして。
(写真は演奏が終わってほっとする私とナコンの生徒達)
修行も終盤をむかえると、パ先生から最後の日に生徒達の前で演奏しなさいという指令がくだりました。他の先生がアンサンブルに加わってもりあげるからなんて言われるとうれしいやら、恐ろしいやら。この日から焦りのあまり猛練習をする事になりました。ラナートという楽器は両手同時に同じ音を出して演奏する楽器なのでめちゃくちゃ体力を必要とします。曲を覚えるのが精一杯で汗をたらたらかいて練習していると、いつのまにやら手の空いた先生がきてトゥムをあわせてくださったり、太鼓をあわせてくださったり。のってくるとどんどん速くなってくるので、ありがたいやら死にそうになるやらで大変でした。六時半ぐらいまで練習していると、生徒達が興味深気によってきて、「なんでタイの音楽勉強するんですか?」という質問。先生方によると好きで勉強しているという生徒は少なくて、親に勧められたからとか、ただなんとなく勉強している生徒がほとんどだそうです。私は彼等に、ただなんとなくでもいいから一生懸命勉強していれば、その経験がいつか自分の目指す道が開けた時にきっと自分を助けてくれるよ。だから続けて勉強しようね。と話しました。自分が努力家でもなく勤勉でもないとこらが気恥ずかしくて説教ぽいことも言えなかったけれど、外国人が必死にタイ音楽を勉強しているところを見て多少刺激になった様子。そうです。私は必死なのです。何せなにもかも聞かなきゃわからないんですから。何もわからない私に親切に教えて下さる先生方にあらためて感謝!!
(写真はお葬式でコーン(仮面劇)を演じる生徒達) 芸術学校の人達は町の人々が行う行事に招請されれば、平日でも休日でも夜中でもいつでも行って音楽や舞踊を演じます。特にお葬式は多く、一般の人が古典芸術にふれる最も身近な機会といえます。舞踊の人達は20分ほどの演目のために3、4時間前から支度をして、化粧をしてひたすら待ちます。彼等の衣装は縫い付けて着付けをするものが多くお手洗いにいくのもままなりません。タイのお葬式は三時間ほどかかるのが普通なので、お葬式に出席する度にタイの人の辛抱強さに感心します。この日はロッブリーという舞踊とコーン(仮面劇)が演じられました。舞台ではなく砂利の広場で裸足で演じているところを見ると、本当に頭が下がります。
今回のタイ訪問は以前お世話になったロイエットの芸術学校に「第3回きらめきの舞」で得た収益の一部を奨学金としておわたしするという事も目的の一つでした。しかしロイエットに行く前日から体調をくずし、それでもなんとか7時間半のバスの旅でロイエットに到着し、無事奨学金をおわたしする事ができました。昨年コンサートに来て下さった皆様ありがとうございました。今年も収益の一部をタイの芸術学校に寄付させていただきます。是非今年も「きらめきの舞」におこしください。お待ちしています。

2004年12月11日 チェンマイセントラルデパート
ナータリラータイカルチャーセンターとラチャパットチェンマイ大学との交流公演を開きました。



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