発熱の生理学的研究は1970年後半から大きく進展しました。
発熱は不快な症状ですが、一方では必要な生体の防御反応の一つです。内因性発熱物質は発熱を起こすとともに、免疫系に作用し生体の免疫能を上げています。
| 現在までにわかっている発熱物質 | インターロイキン1の生理作用 |
| インターロイキン1α インターロイキン1β 腫瘍壊死因子(TNF) インターフェロンα インターフェロンβ インターフェロンγ インターロイキン6 マクロファージ炎症性蛋白−1 |
中枢作用 発熱、食欲抑制、徐波睡眠誘発、内分泌反応(CRF、ACTH、ソマトスタチンなど)、鎮痛、グリア細胞成長 代謝系への作用 血漿鉄と亜鉛の減少、銅増加、急性期タンパク合成(肝)、筋タンパク分解 免疫系への作用 T細胞の増殖と活性化、リンホカイン産生、B細胞の増殖と活性化、NK細胞活性化 その他の作用 好中球増加、顆粒球遊走性増加、破骨細胞の活性化 |
(参考文献)
1,「発熱の生理−最近の話題」永井政則、山梨医科大学第一生理学、小児内科25:449−458、1993