非暴力


1)「怖れ」を手放そう

 怒りは私たちの恐れを「他人」に向けさせます。怒りは暴力、戦争、そして信じられないほどの心痛を引き起こします。..理解と愛は怒りを解消します。(「魂の療法」p134)....心が閉じていると、思いこみより体験の方が重要だということを忘れてしまうのです。心を閉ざさせてしまうのは怖れです。開いた心だけが、新しい知識を受け取り、学ぶことができるのです。(p140)現在の暴力と競争と憎しみに満ちた傾向から世界を変えてゆくこと...みんな平等であり、誰もが同じであり、みんな毎日の生活に安らぎと幸せと安心を求めていることを、私たちは理解しなければなりません。もう、お互いに、戦い、殺し合いを続けることはできないのです。..私たちが憎しみに満ち、暴力的であると、子どもも同じようになります。(p208)
 私たちは「他者」を怖れます。そして自分の自分自身に対する憎しみ、失敗、欠点などを、彼らに投影します。私たちは自分の中を見ようとせずに、自分の問題を彼らのせいにします。そして彼らを「変える」ことによって、それも暴力によって変えて、自分の問題を解決しようとします。(p212)
 感情には愛と怖れの二つしかない、愛こそは私たちの真実。怖れは人間が創り出した幻想でしかない。(「愛と怖れ」p64)..いったん悲しみや苦しみにこだわりだすと、私たちの心の中は怖れでいっぱいになり、その歪んだ枠の中でがんじがらめになってしまいます。まわりのみんなを、そして自分を、心から許し受け入れることを人生の目的と決めたとき、誰をも許せるような優しい心で振る舞っているとき、私たちは初めて解放され、真の自由を味わうでしょう。許すことは、人と人との距離をなくし、ほかの人との一体感や、この一瞬を共に過ごす喜びを教えてくれます。(p87)

(参考)
1,「魂の療法」ブライアン・L・ワイス、PHP、2001
2,「愛と怖れ」ジェラルド・G・ジャンポルスキー、VOICE、1990
3,「伝記世界を変えた人々Hガンジー」マイケル・ニコルソン、偕成社、1992
  インドを独立にみちびき、非暴力によって世界を変えた人
4,「伝記世界を変えた人々Aキング牧師」V・シュローデト、P・ブラウン、偕成社、1991
  黒人差別に対してたたかった、アメリカの偉大な非暴力主義の指導者
5,「家族の肖像ガンデイ−を継いで非暴力不服従の系譜」塩田 純、日本放送出版協会、1998
6,「自由への大いなる歩み−非暴力で闘った黒人たち−」M・L・キング、岩波新書、1959
7,「憲法平和主義読本非暴力によって平和と正義を」森田俊男、平和文化、1993
8,「ラブ イン アクション非暴力による社会変革」テイク・ナット・ハン、渓声社、1995