「あなたは、私にとって、異文化」だ、と言われて、拒否されたように思う人がいる。でも、例えば、男と女をとってみても、きっちり見れば、異文化である。同じ文化だと、思っているとすれば、一方が、他方に「同化」を強いているのではなかろうか?
「文化は、一人ひとり異なる」、これが筆者の視点である。
異文化コミュニケーションで、大切なのは、「異文化体験」である。そのためには、自分の意識の中に、白紙の部分を常に確保しておくことである。他者とつきあう時に、まず、その白紙の部分で接することが、大切だと思う。白紙の部分で、他者の文化を、共に体験することが、コミュニケーションの、第1歩のように思う。
また、自分を多様な存在として楽しむ時間を、生活の中で意識的に創っていくことも、異文化コミュニケ−ションできる心の領域を生み出すのに大切なように思う。例えば、世界の、多様な音楽や美術作品にふれること。
(参考)
「異文化コミュニケーション(改訂版)」古田 暁監修、有斐閣、1996
「異文化コミュニケーションキーワード」古田 暁監修、有斐閣、1990
「異文化トレーニングボーダレス社会を生きる」八代京子ほか、三修社、1998
「異文化とつき合うための心理学」金沢吉展、誠信書房、1992