介護に関する新聞記事から
「65歳以上」と障害給付断る
篠沢名誉教授に新宿区
(2010年2月4日、中国新聞より)
テレビ番組「クイズダービー」で人気を集めた篠沢秀夫学習院大学名誉教授(76)が難病の筋委縮性側索上硬化症(ALS)を発症したため、妻礼子さん(69)が東京都新宿区に障害者自立支援法に基づき、訪問看護などの障害給付を申し込んだものの、区が「65歳以上は、障害給付の新規は受け付けない」との内規を理由に断っていたことが3日分かった。
篠沢さんのケースは厚生労働省にも報告されて問題化。区は内規を廃止し、対応を改めた。
篠沢さんは昨年2月、ALSと診断され、4月に気管を切開し人工呼吸器を装着した。夜は、2,3時間おきにたんを吸引するなどの介護が必要になったという。
礼子さんは今年1月、介護保険のほかに夜間の訪問看護を上乗せサービスで受けようと、区に障害給付を申し込んだ。しかし、区の職員は「65歳以上は介護保険だけ。障害者が増えているので税金で賄えない」などと断ってしまったという。
区障害者福祉課は「障害給付の対象を絞るため、昨年10月から内規を運用していた。『税金で賄えない』などの表現は不適切」とし、中山弘子区長が礼子さんに謝罪。礼子さんは「主人は70歳まで働いて税金を納めてきたのに、嫌なことを言われ介護する元気がなくなった。もう、一度申請したい」と話した。
篠沢さんはショートステイ先の都内の病院で「夜の介護を頼めないと、家内が疲れ果ててしまう。(区に断られ)がっかりして家内のことが心配になったが、すっくりと改めてくれたので、ありがたい。(寝ていながら(同じ境遇の難病患者に)お役に立てたら、うれしい」と筆談で取材に答えた。
