国家神道

「国家神道というのは、明治政府の大きな誤りなんです。神道というのはそういうものではないんですね。」(参考文献1,p172)著者は春日大社宮司。
 古代、中世、近世の神祇(道)と、明治期以降の国家神道との間には、一貫性はありません。
国家神道のめざしたもの
1,皇室が宗教的に最高の権威をもつ。
     ・神道以外の宗教(仏教・キリスト教)の抑圧
     ・記紀神話を基にする祭祀を皇室が行う
     ・神社の位階を国が定める
2,祭政一致の宗教国家

 江戸時代には、日本人は原則として、すべて仏式で葬式をやっていた。天皇、大名、武士みんな含めて、神職でさえ仏教式でした。天皇家の儀礼が、葬儀はもとより、それ以外も含めて神道になったのは、明治の「神仏分離・廃仏毀釈」以降です。


(参考)
1,「神道と日本人」葉室頼昭、春秋社、1999
2,「神道の謎を解く本」岡田精司ほか、洋泉社、1999