鼻呼吸ー咬みあわせを育て守る第一歩


 閉まっていなければいけないところが開いていると、いろいろと不都合なことが起こります。人間の口も、普段は閉じているべき部位です。
 人間は口呼吸ができる唯一の動物だと言われています(犬も口を開いて呼吸をしますが、あれは犬に汗腺がなく、体温調節ができないため、行っているものです)。それは進化の過程で直立二足歩行を選んだこと、言葉を使ってコミュニケーションを行うように進化したことが影響していると考えられています。現在、口をいつも開けたまま生活している人(口呼吸の人)は結構います。
 しかし、顔や咬み合わせを良い形に成長させるために、口を閉じていることはとても大切なことなのです。
 人間の顔の成長過程では、口が閉じられた状態で口や周囲の筋肉の力のバランスがとれます。骨の形は外力に依存することが多く、普段どんな力が骨に加わっているかで、骨の形や大きさがか変わるからです。
 口呼吸が習慣化すると、上下顎の成長はゆがみ、咬みあわせは崩れます。歯肉炎、歯周病は進みやすくなり、むし歯も助長します。全身的な事では、免疫機能が落ち、姿勢も悪くなり、集中力が落ちてくることが指摘されています。
ですから私たちの医院では、普段の生活の中で鼻呼吸をしっかり心がけることをまずは大切にしていただきます。

口呼吸の背景にはアレルギーや姿勢の悪さ、ただの癖等、いろいろな背景が関わります。生活全般の見直しが鼻呼吸を身につけるために重要です。




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