これからもずっと釣りを続けていきたい。体と命あっての釣りだから…
釣り師の安全をキーに道具や装備のこと、行動について思っていることです。

気になる装備

一般の装備・身支度については専門の書籍などにいくらでも掲載されているので、ここではそういうアイテムとの重複は極力避け、私が渓流で常備携帯している気になるモノ、そしてそれはナゼなのか… を書いてみました。

緊急・非常用キットの中身

渓流に行きだした頃は、ローソクやら・・シグナルミラーだとか・・胃薬まで持ったり・・紆余曲折、使わなかった物は淘汰され、今はこんな感じで落ち着いてます。

薬品

”抗ヒスタミン軟膏”は毒蛇、蜂刺されやカブレに、”バッファリン”は全ての痛み止めに(打撲などにも有効)、”水絆創膏・液バン”は、消毒成分の入った接着剤のようなもので処方にやや時間が掛かりますが、濡れに強く、ちょっとした切り傷にあると便利。水産加工場のお姉さん達愛用の逸品で。ほかには ”キズパワーパッド””クイックパッド”も防水性に富み、より深い切り傷、摺り傷のほか、靴擦れにも大変有効です。
薬品については、人それぞれに体質が違います。各々の注意書きに従って各自で使用の是非を判断してください。

毒吸引器

”ポイズンリムーバー”(又はインセクト・ポイズン・リムーバー)はハチ・アブ・クモやマムシ毒に備え必携しています。

ビバークシート

山中、時と場合によっては行動抑止、緊急ビバークに備えて。”エマージェンシーブランケット”は、アルミを蒸着したフィルムシート、ペラペラですが、これ一枚でもかなり暖かく使えます。 ただのシート状の他に袋状(シュラフ状)のもあります。

手早く火を・・・

”摩擦マッチ(硫化リンマッチ)”は何処でも擦って着火するマッチで、防湿ケースに入れて。着火材にもなる”ガムテープ”は適量を「100円電子ライター」に巻きつけて。 ライターは(石+ヤスリ式)のものは濡れに弱いので電子ライターで。あと着火剤として”固形アルコール”を少々

破れに

雨具や衣服、天幕が破れた、穴が開いた時に・・・前出のガムテープの他、安全ピンを入れています。

切る

”ワイアーソー”は、かさばらないので非常用に入れてます。

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ウェアー

アウターウェアーの色

黒・Blackはハチやアブが攻撃してくる色なので、そういった点では白・Whiteが一番効果的。でもそれでは水中の魚に直ぐに察知されてしまい、”木化け石化け”が良いとされる釣り師には難あり。ボウズ覚悟でなら別ですが…。ということで服やザック、あまり濃い色は避けています。

足廻り、渓クツについて

渓で履く靴の底。私は場所によってフェルトとゴム(米国ファイブテン社のアクアステルスソール)を履き分けています。比較的低い標高のうっそうとした渓ではフェルトを、対して標高の高い、流れに洗われたゴーロ状の渓ではゴム底が圧倒的にその威力を発揮します。
ただゴム底はそのフリクションの高さと相まって、厚さは新品でも5ミリ程度ですから衝撃緩和力の無さ(接地の直接感)故に、足にくる反動もそれなりで、私の場合、ゴム底の靴には”ソルボゼイン(衝撃緩和中敷)”を併用しています。現状市販のゴム底靴はフェルト靴のフェルトを取り払った所に直にゴム底が接着されているのですが、出来得ればゴム底靴には、それなりの緩衝構造を取り入れられればなア・・・と思います。フェルトはそれ自体で衝撃を吸収してくれますから。

グローブ

本当に人遠い所では、岩角でチョット手を切っただけで、後々面倒な事に・・・。だから手袋は欠かしません。釣り場では指出しのフィッシンググローブ、その他の場所では豚革の作業用グローブをほぼ何時でも着用しています。テン場の地面を均したり、薪作り・焚き火にも、アザミなどの植物の棘もヘッチャラでヘビの毒牙の防衛にも・・軍手では一寸役不足。だから皮手袋はいつも着用しています。
夜道の林道上に、ドでかいドバミミズを発見。これはイイ餌になる!っと、咄嗟にムンズとつかまえて見るとなんとマムシの子供が牙を突き立ててる!アブナなかった〜けど健気さにほくそ笑んでしまった。

偏光グラス

目の為に絶対着用します、白内障から眼を守るためです、強い紫外線は眼の特に水晶体(レンズ)によくありませんので、偏光と言うより淡色でも確実に紫外線を遮るUVカットの物を選びます。形はなるべく顔にフィットするか、目全体にスッポリ被さるものを選びます。
通常のメガネ形、眼とレンズの間隔が大きい物では、側面や、真後ろからレンズの内側に反射した光線が眼に入ることになり、防御効果は殆どないそうです。そして濃色なレンズは、視界が暗くなる分瞳孔が開いてしまうため、有害光線が水晶体に入る危険度を更に高くしますので避けます。或る実験結果によると(記憶では”ためしてガッテン”NHK制作放送)そういったタイプの物ですと、頭の真後ろからの照射でさえも光の約75%が結局眼球に入ってしまう・・・という結果でした。UVカットで眼を広く大きく覆う物ならば薄い色合いでOKと理解しています。

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アラカルト

ロールペーパー・・・・ ティッシュペーパーは持ち込まない!!

ティッシュペーパーは濡れても破けないように加工された紙ですので水に溶けません。結果雨露にあたっても分解されずいつまでベッタリと其処に残ってしまいます。なので、私はロールペーパー。家で芯を抜き、濡れないように防水スタッフバッグに入れて持ってます。使う時は芯の方から引っ張り出して。ヨジレは出ますがサッと使いたい分だけ・・・・手早く簡便、ティッシュ袋のようにゴミも出ません。
初夏の富士に一筋の残雪が… と思っている物。それは登山者が残していったティッシュペーパーだと言うのを聞いたことがあります。水を入れたグラスを二つ用意して一方にティッシュパーパー、他方にロールペーパーを一切れ入れて、観察してみると直ぐに分かります。ティッシュはいつまでその形を崩すことなく残っています。

折り畳み鋸

泊まり釣行に。天幕の設営、焚き木作りには欠かせません。ナタのように一刀両断とは行きませんがそれより嵩張らず、軽く、安全、容易に仕事がこなせます。

灯り

”クリップ付きLEDライト”もともとはヘッドランプの予備として、のつもりが・・クリップ付きはそれ独自でなかなか便利で、ヘッドランプと併用してます。

便利なウェットティッシュ類

”サラテクトペーパー”は虫除け剤(ディート)とパウダー入りでベトつき感なしに虫刺されの予防に。”フェイシャルペーパー”(清涼ティッシュ)は風呂に入れない時に爽快! これらもそのままでは水で分解されませんから、使用後は、持ち帰るか焼却します

ザックカバー

晴天でも常時着けておくとザックが汚れません。またザックが派手でもカバーを目立たない色の物にすれば、魚を驚かす事もないでしょう、渓流釣りは先ず“木化け石化け”が基本ですから。

携帯灰皿・ベルクロテープ

たばこ喫みには必携。吸い殻一つ置いてこない。これは常識です。
釣り場で厄介な使えなくなった仕掛けの後始末に、私は幅広のベルクロテープ(マジックテープ)♂♀一対を携帯しています。手元に纏めてベルクロテープに挟んでポケットに…。まとまり難い釣り糸も手軽にテープの方にくっついてくれるので便利です。

提げ物

フィールドでの伝達手段にホイッスル。それとアーミーナイフの最小のモノ(私はビクトリノクスのスーベニア)を紐で首から提げてます。

非常食

行動食のチョコ、キャンディーの他に、万が一に備え”水戻し餅”と”ブドウ糖”を常時ザックに入れてます。

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道具

竹ビク

竹ビク

量販店などでシーズンになるとワゴンに並ぶような物は、ヤワでかさ張り、どうにも釣りがしづらい上に、せっかくの出費も直ぐに壊れてしまったりと・・当然あんなモノは使い物にならないとか、使い捨てるモノ・・となる訳で。竹ビクは遡行には邪魔な物、 一部の道具マニアのお飾りとか、時代遅れ・骨董じみたモノ・・、と思われている方も少なくないと思います。
結局、魚はカラビナにぶら下げたり、コンビニ袋に入れたり、クーラービクを提げたり、果てはクーラーを背負ったり・・と、せっかくの山の恵みを痛めてしまったり、味を落としてしまったり・・
ところが、キチンと作られた竹製のビクは、釣った魚の入れ物としてとても実用的なモノで美味しく魚を頂く為には現代においても「これにまさるモノは無い」と思います。
竹(笹)には化学合成材には真似の出来ない防腐、防臭等の天然の優れた特性があって、氷が身近にない時代から、先人達はその特性と風乾の知恵(生モノの鮮度保持)を経験的に見抜き用いて来たのです。
渓流釣りをずーと続けていくなら、キチンとしたものを用意すべきで、これに値するのはテンダー社のビクです。私のビクというものに対する期待値はテンダー社との出会いでまったく違った物になりました。
自分の足だけが頼りの渓流フィールドで、キチンと作られた竹製のビクは、釣った魚の入れ物として未だに有効かつ実用的で機動力に富んだ釣り道具です。

>> 良い竹ビク(竹魚籠・竹魚篭)をお探しの方・テンダービクについて詳しく知りたい方はこちら

塩ヌカ袋

私は日帰り釣行でもクーラーは持ちません、もちろん泊まりでも。竹ビクとコレで、魚の鮮度はバッチリ!!美味!!要は”いり糠”と”粗塩”を混合させた物。一石二鳥の便利な袋。一度お試しあれ…。
>> 詳しくは「釣った魚の調理方・塩ヌカ」をご覧ください。

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渓流釣り装備・一寸気になる使い方 道具は使いようだから…

ヘルメット

  

私は、ヘルメットを常着しています。でももしの拳大の落石が直撃でもすれば・・ひとたまりもないでしょう。しかし、なによりも転倒や滑落からなら頭部を守ってくれます。藪でも枝の跳ね返りにも気が楽です あれやこれやに気を回す必要がないのが快適です。横着ではない快適感、精神的安心感が安全に繋がると思っています。ただあの春先のに体験したこと以来、頭の保護という目的からは計り知ることもできない危険性に気付かされました。ヘルメットは水の抵抗を受けると危険です。特につばのあるもの、水抜けの良くないものは水流をはらむと水車のように作用するので、つばの付いた所謂磯ヘルやアウトドア用、防災や作業用の物は着用しない方が良いと思います。そんなこともあって、最近はハンチング帽を被ることもあります。あのコンパクトなツバといい、逃げる軽快さも安全性の一要因です。落石は先ず回避するのが原則ですから…。
>> 「雪シロの滝壷」はこちら

ザック

ザック

ジャストフィットのザックは快適。でも危険。

最近はバックレングスの調整が出来たり、チェストストラップやウエストベルト等、様々な機構でザックを体にフィットさせ加重を体全体に振り分けるようになっていて、ほんとに背負いやすくなっています。山歩きでは本当に快適なこのジャストフィット。釣りでは、これらがアダとなる場合もありますので、なるべくシンプルに体にフィットする物が良いと思います。

川を徒渉するときは、ウエストベルトのバックルは外すことを習慣付けています。さもないと、万が一流されたとき、ザックの浮力で顔を水面から出すことができないのです。目をつぶっても一瞬でリリースできるようにします。ショルダーベルトも少し緩めて素早く体からリリースできるようにしよう。私の場合、チェストストラップやアームレストもいろんな物に引っかかってバランスを崩して危ないので、ある場合は取り外してしまいます。

フィッシングウェーダー

フィッシングウェーダー

ウェーダーでの徒渉はかなり危ない。

水量の多い川や構造谷(チョークストリーム)はウェーダーで釣る川ではありません。何かの拍子に浸水し、水をはらむとパラシュートの様になり水中で体の自由を完全に失います。 オプレーンのアユタイツも靴とはセパレートになっている物の方が安全のような気がしますが、アプローチの長い所では蒸れて気持ちが悪そうなのと、重い事もあって私は履きません。 早期に、水が未だ冷たくあまり濡れたくないなア〜と言う時期、私はゴアテックス雨具のズボンを着用します。徒渉では全く濡れないとはいきませんが、思う程上までは濡れません。また、濡れても、行動しているうちに乾いてしまいます。 膝下徒渉なのに、しゃがんだりしているうちに、案外と乾き難い尻や股も濡れてしまう事も防げます。

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安全な行動とは

  

油断禁物

人間誰でも、アブナイゾ… と思っているときは案外何も起きません。危ないのはその核心を過ぎた刹那。ヤレヤレとホットした瞬間!!
なぜ故こんなところで?・・・といった場所で案外重大な事故が起こっているのです。

正直なれ

行く勇気と退く勇気と言われます。パーティーでは自分が行けないと思ったら正直に口に出して言えることが大事です。無理を押したガンバリは要注意です。トップも後続が来れるかどうかの確信を持ってから行動に移す配慮が必要です。見栄やおごりなどはもってのほか。自然を恐れ、謙虚な気持ちで、この一時の居場所を与えてくれたことに感謝。あるがままの状況を受け止め、退く時は退きます。

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