タイトル | 君が望む永遠(アニメ版) | 注目キャラ | 遙 |
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第十四話 最終回。前半は遙との別れ、後半は水月への告白と後日談。前半の遙とのやり取りは良かったですね。美しい夕焼けを背景に語られる「マヤウルの贈り物」のエピソード・・・。淡々と話しながらも彼女のはちれんばかりの想いが伝わってきます。心の中では大声で泣き叫んでいたんでしょうね・・・。気が緩むと思わず主人公にキスしてしまうところなどギリギリの精神状態であったことを窺わせます。それにもかかわらず最後まで主人公と親友の気持ちを優先させた彼女は本作の誰よりも気高く映りました。本作のクライマックスは間違いなくこのシーンでしょう。 それに対し主人公と水月は最後まで周囲に迷惑をかけっ放しだったので、後半2人が結ばれる経過は正直どうでも良い気分になってしまいました。2人が結ばれるためになぜ仕事をやめる必要があったのか正直疑問です。大切なものを手に入れるため切り捨てるものが仕事というのはテーマ的に違うと思うのですが・・・。逆に周囲に迷惑をかけるだけで二人の身勝手さの方が前面にでてしまった印象です。これを見せるぐらいなら友情を失ったことをもっと強調して、二人が十字架を背負いながらひっそりと生きるシーンを見せたほうがまだ視聴者には受け入れやすかったと思います。遙と茜は別離後一切登場させず、友情が完全に壊れてしまったことを視聴者に印象付けます。その上でラストに遙の「本当の宝物」を出してくれば(この時も絵本だけで本人は登場させないようにする)、「ああ、これで主人公と水月はようやく許されたのだなあ」と安らかな気持ちになれたはずです。ですから罪からの脱却という意味で、ラストを遙・茜視点にしたのは正直失敗だったと思います。主人公と水月の視点だからこそ遙と茜から許されたのだという嬉しさと感動が共有できたはずですから・・・。ここだけは原作ゲームの通りにして欲しかったと残念に思います。 途中ここまでドロドロにして本当にうまく完結するのかと幾度となく不安にさせられましたが、それなりに綺麗にまとまってホッとしました。一番心配していたどっちつかずのエンドにならなかったのは何よりでした。ラストはやや印象が弱くなってしまいましたが、アニメ版なりの結末をしっかり見せてくれたところは評価したいと思います。最後の最後まで遙と水月どちらに傾くのか分からないところが緊張感を失わせなくて良かったと思います。個人的には十分楽しませてもらいました。制作者さんに「ありがとう」と言いたいです。 第十三話 遙は水月の口から主人公と付き合っていたことを告げられ、彼女を引っぱたいてしまいます。3年間何もできなかった無力感と憤りでがむしゃらにリハビリテーションに取り組みます。しかし夜中はこの理不尽な仕打ちに一人声を上げて泣きじゃくっていました。そんな彼女の姿を目撃した主人公はようやく今まで自分が現実から逃げていたことを思い知らされました。翌日いつものようにリハビリに精を出す遙の前に主人公は姿を見せ・・・。 いよいよ物語も大詰め。混沌状態だった各人の想いが整理し始められました。まず遙と水月の会話について。茜が水月を連れてくる流れは想像外でしたが、遙が会いたがっている上に主人公と水月が別れたという話を聞かされたら、茜が動かざるをえないですね。でも昔付き合っていたという話は主人公の口から告げさせるべきだったのではと思ってしまいます。この辺は水月に口止めしなかったのでしょうか。でもあの主人公を見ていたらとても動きそうになかったですし、茜もいつ前みたいに最悪のタイミングで暴露してしまうか分からない・・・、これ以上話がこじれるくらいならいっそ水月に託そうという気持ちが働いたのかもしれません。後半勘違い発言を繰り返す主人公に挨拶なしで出て行ってしまうところといい、主人公は完全に茜から見限られたように見えてしまいました。主人公、しっかりしないと・・・本当に。 水月が主人公との関係を本気でなかったと発言したことは何を意味していたのでしょうか。一つはわざと自分を悪者にすることで遙と主人公が復縁しやすいように仕向けた、もう一つは自分は傷ついていませんよという虚勢、もう一つは口に出すことで主人公への想いを吹っ切ろうとしたといったところでしょうか。それぞれが何パーセントぐらい占めていたのかは不明ですが、自分の好きな人をどうでも良かったように言われたら、遙にしてみれば当然腹が立ちます。でも彼女を引っぱたいたのは怒りでというよりは、親友の口からそんな悲しい言葉を聞きたくないというのが本音だったと思われます。彼女は相手の気持ちを敏感すぎるくらい察してしまうので、今回の水月の言動からすべてを理解してしまったと捉えて良いでしょう。次回遙のとる行動が頭に浮かんできて仕方がありません。 遙のリハビリシーン、そして夜中の慟哭は心に訴えかけるものがありました。でも欲を言えば彼女の完全な目覚めはもう少し早い段階で見たかったですね。1話だけでは急いでまとめに入っているように見えて、彼女の心の動きをじっくり追えないところが残念でした。でもこちらの見たかったシーンはすべて再現してくれたので満足です。 さて今回の話でもまだどちらと結ばれるのかは断言できない状態です。水月は遙にすべてを話したことで心の整理をつけ、遙は自分で前に歩ける強さを身につけようと奮闘しています。今回の様子からどちらも主人公なしで生きていこうと決心しているよう映りました。でもここに一つだけ嘘があります。それは水月が遙に主人公との関係を本気でなかったと発言したところにあります。これがラストに響いてくるのではないかと考えます。この部分を大きく取り上げ本当は主人公のことを諦め切れなかったと水月に暴露させ最後に主人公と結ばれる結末が考えられます(遙は後押し役)。その意味で水月と結ばれる可能性が少し高いかもしれません。 もちろん遙と結ばれる可能性も十分考えられます。リハビリに一生懸命取り組む遙の姿に主人公が目覚めて、もう一度自分も頑張ってみようと決意。事故のせいで果たせなかった夢(大学や絵本作り)を遙と共に実現しようと決心する流れもおいしいかもしれません。今まで続いていた就職の話は本当に自分のやりたいことを見つけるまでの捨て石だったと解釈することもできます。でもこれだと水月がほったらかしになるので表現が難しいかもしれません。 もう一つの可能性は遙と水月両方とも別れた主人公が北海道に旅立って仕事に生きるラスト。自分に自信が持てた時改めて水月(もしくは遙)に交際を申し込むというパターンもありえます。でもこれは前回の感想でも言った通り本作のテーマから外れてしまうのであまりやって欲しくない結末です(予告でパロディをやっていたのでこれはなさそうですけど)。 第十二話 水月から「もう遙の代わりはできない」と別れを告げられた主人公。そして遙の二度目の目覚め。水月と慎二の関係も知らされ行く道を見失った主人公がとる選択とは・・・。 ふむ、水月は自分から慎二との関係を打ち明けてしまいましたか。先週の流れからいくとこのまま黙って主人公の愛情を手に入れようとするのかと思っていたので今回の話で少し株が上がりました。彼女は全てを捨てても主人公を選ぼうとする女性でしたからね。でも熱のうわ言で遙の名前を言われたら、さすがに冷静になってしまいましたか。 一方遙は二回目の昏睡を経て認識力・記銘力とも取り戻すことができました。茜から3年間のことも告げられ、事情をすべて察したようです。これでようやく物語の表舞台に立つことができたわけです。それが幸せなことかはまた別問題ですが・・・。彼女がどのように受け入れどのように感じたのかは今回触れられませんでした。ここからが彼女の本当の見せ場と言っても良いので次回じっくりと見せてくれることに期待します。 今回水月が予想外の別れ宣言をしたため、ラストで水月・遙どちらと結ばれてもおかしくない展開となりました。離れていった者は逆に追いたくなるのが人間の心情。そして遙の性格から考えると自ら身を引く可能性が十分考えられます。二人から選択権を与えられた主人公がどう行動するかが今後の鍵と言えます。でもここまでの主人公を見ていると本当に同じくらい二人のことを想っていますからね。見ている側は結末を全く予想することができません。極端な話、二人から三行半(みくだりはん)を突きつけられた主人公が仕事に生きる決意をする健さんエンドもありえそうです(ただこれだとテーマがぼやけてしまうので歓迎できませんが)。最後までどう転ぶか分からないストーリー構成は非常にうまいと思います。 今回の予告も原作の内輪ネタでした。アニメだけの人は意味不明だったでしょうが、原作ファンにとっては爆笑物のネタでした。あれはアニメでは日の目をみることがなかったヒロイン達の呪詛でしょうか。天川さんの代わりに緑髪の准看護師さんが少しずつ出番を増やしているところも、何か裏があるのではと構えてしまいます(これは純粋に制作者さんのお遊びなのでしょうけどね)。 第十一話 真実を告げられたショックで再び昏睡状態に陥る遙。一方水月は孝之との関係に悩み苦しみ、慎二をはけ口に利用してしまいました。主人公は心身とも弱り、風邪をこじらせてしまいます。遙と主人公は壊れかけ寸前、水月は堕ちるところまで堕ちてしまいました。ただ一人茜は心に溜めていたものをすべて吐き出してすっきりしたのか、自らの罪を受け入れ遙と共に生きる決意をしたようです。とりあえず茜ちゃんは泥沼から脱却したようですね。途中の心の変化がちと唐突気味ではありましたが、脇役キャラとしては十分すぎるほどの描写があったと思います。ただそのせいで割りを食ったのは姉の遙。彼女はすべてを思い出してからが本領発揮なのですが、11話になった今もお人形状態です・・・。あと何話あるのかは知りませんが、今後彼女の本当の心を見ることはできるのでしょうか。これが描かれないと本作品の魅力が半分しか伝わらないと思うので、彼女がすべてを思い出した後の描写はぜひしっかりと見せて欲しいところです。ただ本アニメで2度目の目覚めがあるとは言い切れないんですよね。もしかすると遙は昏睡状態のまま退場することも十分考えられます。主人公と水月はなし崩し的に結ばれて数年後、風の頼りで遙が目覚めたことを知るという結末にしてくる懸念があったりします。 今回水月が慎二をはけ口に利用したところはまだ理解できるのですが、その後の一方的に慎二を拒絶する態度はいただけませんね。今までの水月なら自己嫌悪の極地に陥って周囲に謝りっぱなしの状態になりそうなのですが・・・。他者に責任を擦り付ける態度はまだ自分可愛さが残っていてる証拠なので、今回の一連の行動は水月の甘え・したたかさばかりが目立ってしまいます。もし今の状態のまま水月が以後主人公と結ばれることになれば・・・かなり釈然としない思いを抱いてしまいそうです。水月が醜い心を持っていることを自覚しながらもそれを受け入れて前へ進む描写は今後ぜひ欲しいところです。 今日のあゆまゆ劇場はゲーム版プレイ済みの人しか分からないネタなのでは・・・。でもこういうお遊びは大好きです。制作者さんが原作のツボをよく把握しているからこそできる遊びですからね。だから本編も見ごたえがあるのだと納得できます。 第十話 先週、そろそろ大きな変化が欲しいところと書いていたのですが、今回の話を見て・・・変化、起こりすぎです(苦笑)。遙の記憶は戻るだろうとは予想していましたが、まさかそのきっかけが茜になるとは・・・。今まで散々情緒不安定ぶりを見せていたのは、今回のための伏線だったのですね。これは予想していなかったので驚かされました。ただその前に看病疲れで水泳大会を失敗するとか、事前に遙の看病が負担になっていることを目で見せてくれていたらもっと説得力があったかもしれません。茜の心の崩壊を貝殻で表現していたのはうまいと思いましたので、事前の根回しをもっと綿密にしていれば時代に残る衝撃的な話になったことでしょう。話数制限のためか、ちょっと心の変遷が唐突な印象を受けてしまいました。 今回水月があそこまで壊れてしまうところも想像外でしたね。笑いながら涙を流す瞳はもう現実を映していません。ラストの慎二とのやり取りは・・・一線を越えてしまったと捉えるしかないですかね。現在、主人公は遙(と茜)にかかりっきりですから、更に水月の件を知らされたとき、果たして今の主人公に耐えられるのか・・・。これは原作以上に問題がこじれてしまいました。本作はどんなにドロドロになっても最後はそれなりにうまくまとまるところが評価されているので(ただしメインストーリーに限る)、アニメ版でもそれが実現できるのか・・・、期待半分、不安半分の気分です。 今回、天川さんの不在がわざわざ念押しされていましたね・・・。前々回から何気に登場しなくなりましたが、今回のやり取りで確定してしまいました。彼女の話も地道に進んでいるのですね・・・。ラストは知っている人だけが分かる某キャラのセリフに泣かせてくれそうです・・・。 第九話 溝がますます広がっていく主人公と水月の関係。水月は必死に明るく振舞おうとしますが、主人公はそんな彼女を避けようとします。追いつめられた水月は慎二に昔に戻りたいとこぼします。一方遙は自分の姿の変化に気づき始め・・・。 ゆるやかながら確実に変化していく主人公達の関係。今回は慎二が動き始めました。今まで慎二の出番があまりないなあとは思っていたのですが、なるほどこういう形で関わってきましたか。水月は寂しさのあまり他の男に走る方向に進んでしまい、堕ちていくシチュエーションとしては一番見たくなかったパターンをとってしまいました。次回はただでさえややこしい三角関係にまたドロドロした一石が投じられそうです。 茜は主人公に対する態度が軟化しました。今回これを見せるのなら、前回の思わせぶりな態度はなくても良かったのではと思ってしまいます。確かに彼女に関しては裏設定が色々あるのですがどうせアニメでは描ききれない内容ですので、ここでは良き妹役として見せてくれた方がすっきりするような気がします。視聴者にとって茜の信頼が戻ってくる流れは数少ない癒しシーンですからね。でもこれも今後の大転落の前振りだったりするわけですが・・・。 マヤウルの絵本を手配するあゆ。このシーンは結構気に入っていたのですが、アニメではちょっと簡略化されており残念でした。ここでは主人公が遙との思い出をいかに大切にしているかを見せてくれるのと同時に、あゆが軽率な行動をとったことに心から反省するところが見所でした。あゆの意外に傷つきやすい心を知ることができた貴重なシーンだったので、もう少しゆっくり見せて欲しかったところです。主人公の進路はどうでも良かったので(笑)。でも主人公は最終的にスカイテンプルの正社員になるのでしょうか・・・。何か面接をすっぽかすとか、粗相をしでかしてご破算になる様が目に浮かんで仕方がないのですが・・・。 遙はついに現実を取り戻し始めました。今まで丁寧な人物描写を見せてくれましたが、そろそろ2〜4話のような大きな変化が欲しいと思っていたところです。さて不安定ながら均衡を保っていたこの関係に誰が切り込みを入れてくるのか・・・。次回は目が離せません。 第八話 同棲生活を始めた主人公と水月。二人の肉体的距離は近づきますが、それに反比例して主人公の心は離れていき・・・。 だんだん主人公の心が遙に傾きつつあることが分かる本話。しかしそれは水月の想いが重荷になったための逃避にも見えます。3年前遙の存在が重荷になった時はこれ以上主人公のキャパシティがなかったためまだ同情の余地はありましたが、今回の場合は明らかに主人公の甘えが前面に出てきています。一番顕著だったのは遙に会わないと水月に宣言する時明らかに水月に責任をなすりつけていました。そして逃げ道を遙に求めた時、彼女の胸の傷を見てまたもや遙から逃げ出そうとしました。今の主人公はどちらかに惹かれているというよりも、とにかく楽な方向へ流れようという意図が見えています。こんな主人公には本来茜ちゃんが活を入れるところなのですが、どういうわけか彼女も現在ボロボロ状態です。ここらであの甘ったれた主人公の頬を1,2発引っぱたいてくれるキャラが出てきて欲しいところですが・・・。 茜ちゃんは直接の当事者ではないのですが、誰よりも傷ついているように見えます。これは姉への気遣い以上の感情が隠されているような気がします。できれば彼女には遙の妹というポジションでい続けて欲しいんですけどね。あまり彼女がクローズアップされると水月・主人公・遙の三角関係がぼやけてしまいますから。いずれにせよ彼女はこれからどんどん落ち込んでいくと思われますが、果たして今の主人公に彼女の苦悩を受け止められるだけの余裕があるのか疑わしいところです。 最近スカイテンプルでのやり取りが楽しくなってきました。本編が鬱一色なので、あゆの糞虫言葉が逆に小気味よく聞こえます。店長ではありませんが、あゆ・まゆのコンビも見ていて微笑ましく思えるようになりました。そういえば今回店長の身の上話がありましたね。このエピソードは個人的に気に入っていたので、アニメで見ることができて嬉しかったです。この調子でまゆのエピソードもチラッとでも良いので見てみたいところです。あゆはおそらく別のところで見せ場が用意されていると思うので、そちらで活躍してもらいましょう。 第七話 今回ストーリー自体はあまり進まず。しかし各キャラの崩壊の徴候は確実に進んでいます。今回一番顕著だったのは水月。今までの余裕な態度はすっかりなりを潜め、今は少しでも突けば弾けてしまう危うさをはらんでいます。彼女は今後病的な無垢さを見せる遙と対比させるために、これからどんどん醜い心を見せる不憫な役割を担っていくのでしょう。ラストで同棲を持ちかける彼女の表情は思わず一歩引いてしまう恐怖がありました。 茜はいよいよ自分で何を言っているのか分からない状態になってきました。お姉ちゃんには主人公が必要だと言っておきながら、いざ二人が接近していると気持ちがないのに近づかないでくださいと釘をさしてきました。気持ちは分からなくはないですが、それでは主人公は何をすればいいんだと袋小路に陥ってしまいます。茜の信用を得るためには見舞いに対して真摯な態度を貫くことと、時間で解決していくしかありませんが、今の主人公はどちらに気持ちが傾いてるのかが不明なのでそこまで行き着くのか何とも言えません。そろそろ雪解けの徴候を見せてホッとさせて欲しいところですが・・・、もし最終的に遙と茜を裏切ってしまうのなら欝の前振りになってしまうのでそれも嫌な展開です。 今回スカイテンプルの人事担当が登場していましたが、これは今後の話に絡んでいくのでしょうか。主人公に正社員の選択が提示されますが、見舞いのためにご破算になってしまうとか・・・。あるいは首を切られる可能性も考えられますね。もし憩いの場まで奪われる展開になると、主人公は精神的にかなり追い詰められることになります。まあその時は大空寺辺りが黙っていないと思いますけど。 第六話 水月への後ろめたさを感じながらも遙のお見舞いに向かう主人公。遙は3年前と変わらぬ純粋な想いを主人公に見せてきます。主人公は過去のことだと割り切ろうとしますが・・・。 今日も幸せな頃の回想シーンから始まり。見ている側は現在とのギャップにのた打ち回りそうですが、こうやって小出しに登場人物への感情移入を高めていくのは良い手法です。本編だけ見ているとキャラへの思い入れ自体を拒否しかねませんからね。今回のような合間合間にキャラへの親しみを感じさせてくれる演出は歓迎です。 今日の遙は呼びかけられても反応にタイムラグがあったり、同じ事を何度も繰り返すなど、未だ精神が不安定な状態を示していました。分かっていてもこうして映像で見せられると痛々しいですね。会話がぶつっと途切れるシーンが妙に生々しかったです。今後彼女は現実に向き合うシーンが嫌がおうにも用意されるでしょうから、過去と現実が一致した時のショックが心配されます。 茜はいよいよ強気モードに綻びが出てきました。おそらく憎しみと自己嫌悪の狭間に揺れて、感情のまま言い放った言葉がそのまま自分自身に跳ね返っているのでしょう。今の茜はナイフで切り裂かれたように心が傷ついている状態と言えます。しかしそれを理解している人は誰もいない状態(おそらく茜自身も)。本来頼るべき両親には主人公や水月に対して良い妹役を演じていますし、すがる相手がいないところは本作中誰よりも辛い立場と言えます。憎しみに歯止めがきかずそのまま心を崩壊させていくのか、あるいは傷だらけの心を奮い立たせて現実に向き合うのか・・・、今後の彼女の動向は見逃せません。 水月は今のところ何とか平静を保っていますが、今後主人公の心に遙の占める比重が高くなるにつれてどうなってしまうのか・・・。彼女も非常に危うい状態と言えます。 本日は微妙なバランスを保ちながら、それなりに落ち着いた話を見せてくれました。しかしそれは嵐の前の静けさだということは一目瞭然です。このバランスが崩れた時最後まで正気を保てるのは遙か茜か水月か・・・、現時点では想像がつきません。 (以下アニメでぜひ再現してもらいたいシーン)〜ネタばれ注意 遙の記憶障害について、自分が頼んだアイスクリームのことを忘れて、茜に食べても良いよというシーンはぜひ入れて欲しいですね。気まずそうにアイスクリームを冷蔵庫に入れておくねと話す茜を見て、そのことも忘れてしまうと主人公が独白するシーンはかなり心に来るものがありましたから。ぜひこのシーンは映像で見てみたいものです。 今回長靴登校の遙伝説が披露されていました。デフォルメ画像がでないのは残念でしたが、彼女の魅力を見せるにはうってつけのエピソードなので今後もシリーズ化していって欲しいところです。 第五話 空白の3年間編。ほほう、今日は新しい発見の連続でした。主人公がなぜ病院通いをやめてしまったのか、茜がなぜあそこまで水月達を恨むようになったのかがよく分かる回でした。主人公の廃人ぶりは今まで想像するしかなかったので、映像で見られたのは嬉しかったです。遙の幻ぐらいは見えているだろうなあと想像していたのですが、まさか脳内で会話する程まで壊れているとは思いませんでした。遙の連れ出しから両親絶縁宣言の流れは自然に受け入れることができました。あそこまで追い詰められるとあとは自らの命を絶つぐらいの選択肢しか残されていない気がします。水月が手を差し伸べなければ取り返しのつかないことになっていたでしょう。ちなみに個人的なベスト・オブ・廃人は「卵王子カイルロッド」シリーズのカイルロッドです。あれを越える廃人ぶり(ただし立ち直り可能なレベルでの)はまだ見かけません。 後半水月が主人公に告白をしたり講釈をたれるのはちと余計だった気も。ここでは会話なしで即肉体関係に移行してしまった方が二人の痛みが強く伝わった気がします。水月がしゃべればしゃべるほどこの機会を狙っていたような打算的な印象を受けてしまいましたので・・・。 ラストの茜と水月の出会いはショッキングでした。茜が主人公と水月の関係を知るのは偶然外でツーショットの二人を見かけたからと想像していたのですが、まさかここまで生々しい現場を目撃する展開にするとは・・・。ひえ〜、これでは主人公や水月を恨むだけではなく、人間不信に陥ってしまいそうです。この後身体が状況を受け入れなくなって、胃の中のものをすべて吐いている茜を想像してしまいました。これを見せられると茜には最後でも良いので精神的な救済を与えて欲しいですね(しばらくは試練の時が続きそうですが)。 第四話 過去を断ち切るかのように一緒に暮らす約束をする主人公と水月。二人は部屋でささやかなお祝いをしますが、その時一本の電話がかかります。それは遙が三年ぶりに目覚めたことを知らせる茜からの電話でした。 今回もアニメだからこそ可能なエピソードがいくつか見られました。まず遙が目覚めるところをライブで見られたのはアニメの特権と言えますね。手の位置が微妙にずれているところは芸が細かいと思いました。そして萎縮した手や首をアップで映すところは3年という年月の残酷さを良く表していたと思います。遙と主人公の再会シーンは過去をフラッシュバックさせることでより感動的なものにしていました。 水月の日常を合間合間に描いているところは彼女への感情移入度を高めてくれて好印象です。水月の上司(アニメオリジナル)は現時点で良き相談相手になってくれているようで、今後水月が精神的に追いつめられた時も良い方向に導いてくれるかもしれません。ただゲームプレイ済みの者としては、無償であれこれ世話をしてくれる上司が某緑頭の看護師さんの姿にだぶって見えて、実は裏でとんでもない策略を張り巡らせているのではと勘ぐってしまいます。まあそんなことは絶対にないと思いますけどね。 茜は水泳大会の予選を突破。昼は学校と部活、夜は遙の付き添いとほとんど休む時間がないと考えられます。香月先生も危惧していましたが、今は極限の緊張状態のため殺人的なスケジュールでもやっていけているのでしょう。今の彼女は主人公達を攻撃することにより微妙なバランスで精神を保っている状態といえます。それがもし何らかのきっかけで崩れたら(精神的な脆さを見せてしまったら)・・・、坂道を転がるように一気に心が崩壊してしまう危険があります。 遙の現在の症状は前向性健忘と認識障害。覚えた内容を次々と忘れ、周囲の状況を正しく分析する能力が障害されています。まさに一人だけ3年前の時間に取り残された状態。この不安定さがいつ彼女を生から引き離してしまうか分からず見ていて不安が募ってきます。 次回予告・・・、まあ真面目に捉えるものではないのでしょうが、ちと不謹慎な印象を持ってしまいました。どうせやるならその枠を使って未発表の遙伝説を流して欲しいかも。まあ欝な本編の後に幸せだった頃のボケ遙を見せたら、ますます落ち込むかもしれませんけどね。 第三話 あの忌まわしい事故から3年。主人公はファミレスでバイトをし、水月は会社の営業回りをする毎日をおくっていました。二人は半同棲する関係となっていましたが、過去のいきさつから先に進むことを躊躇していました。ある日二人は学校帰りの茜と出会います。しかし久しぶりに出会った彼女にかつての明るい笑顔はなく、その瞳は深い憎しみに彩られていました。 今日の話も基本はゲーム版準拠ですが、演出は完全オリジナルでしたね。なかなか良い傾向です。これなら予備知識があっても、新鮮な気持ちで視聴できます。ゲーム版では遙の生死については一切触れられず、突然行く末が明かされる流れとなっていましたが、アニメ版では最初からOPや茜の言動でそれとなく分かるようにしています。前者の衝撃的な展開も良いですが、アニメ版のじわじわと押し寄せる緊張感も悪くありません。今日の話では遙は病院にいるようですが、どのような状態なのかまでは明かされませんでした。そして主人公がなぜ遙の元から去ったのかもまだ説明されていません。まずこの2つが今後の注目点となるでしょう。長期入院かつ主人公が遙から逃げ出してしまう程の絶望的な状況で考えられるのは、1.植物状態、2.会話が成り立たないほどの脳障害、3.日常生活不能な身体障害(四肢麻痺など)といったところでしょうか。果たして彼女の行く末は・・・。 ファミレスのウェイトレスあゆとまゆ、登場。2話と比較するとあまりにギャップの激しいメンツです。彼女らは前半では本編の進行を遅らせる焦らせの役割、後半では欝展開の合間に入る一服の清涼剤となっています。今日はギャップの方が強くて作品から浮いているように見えましたが、そのうちあのトンチキなやり取りにも慣れてくるでしょう。まゆの時代がかった口調は相変わらず面白かったです。今日何気に彼女固有のシナリオの話題(事故が恐ろしい云々の)が出てきましたが、今後彼女の過去が明かされるエピソードが出てくるのでしょうか。個人的に気に入っているエピソードなのでアニメでも見せてくれると嬉しいかも。あゆについてはまあ隅っこで暴れている分には問題なしです(笑)。 今回の予告パートはスパイラルのひよひよ劇場を思い出してしまいました。あれ以上に予告になっていませんでしたが、果たして次回からちゃんとした予告になるのでしょうか・・・。 第二話 前半は見ている方が恥ずかしくなる熱々カップル編。今日の主人公と遙は完全に二人の世界を築いていました。お花畑な内容でしたが、遙の妹・茜が程よいスパイス役になっていたおかげで楽しんで見ることができました。遙と茜は正反対の性格をしていますが、二人揃って猫口で登場するところはやっぱり姉妹なんだなあと、妙なところで納得してしまいました。 涼宮一家との会食シーンは見ていて顔がほころんできますね(主人公は緊張で汗びっしょりだったでしょうが)。典型的なアットホーム描写ですが、最近こういう演出を見かけないので逆に新鮮に映ります。欲を言えば遙父が主人公の隣に座って語りかけるシーンもぜひ見てみたかったですね。その時の主人公の慌てふためきようが笑えましたので。 主人公と遙が結ばれるシーン(未遂?)はゲーム版(PC版)以上になまめしかったかも。他作品を見た時も感じましたが、最近表現がオープンになってきているのかもしれませんね。必要な描写ならこの傾向は歓迎できます。あとこの後の茜ちゃんは勘が良すぎると言うか・・・、わざわざ自分の家の呼び鈴を鳴らしたのは両親に見つからないようにとの配慮だったのでしょうか(その後速攻で遙の部屋に突撃しているところは本当にそこまで考えていたのかと首をかしげてしまいますが)。 それでは今回の肝である後半の内容について述べます。まず事故描写については文句なしと言って良いでしょう。BGMなしの無音状態から淡々と述べられる警官の事故報告。そして声にかぶさる様に流れ始めるOP曲。ゲーム版と同じ演出法でしたが、よくぞここまで忠実に再現できたものだと感心しました。むしろ歌に合わせて主人公達のその後を描いたアニメ版の方が優れているとすら感じました。茫然自失で事故現場に崩れ落ちる主人公の姿は客観描写が可能なアニメ版だからこそ見せられるシーンです。あの凍りついた表情はしばらく忘れられそうにありません。あと水月達が病院に駆けつけたシーンでわざわざ左手の指輪を強調させていたところは今後罪悪感に苦しむ水月たちを予感させてうまい演出だと思いました。ふぅ〜、今回のような素晴らしい演出を見せられるとゲーム版の記憶をリセットしてまっさらな状態で見たかったなあと思わせてくれます。もっともゲーム版をプレイしていなかったら、本アニメには見向きもしなかったでしょうけどね。全くこの辺りはジレンマです。ちなみに私のゲーム初プレイ時の感想を見たい人は、下のリンクからタイトルをクリックしてもらえば読むことができますのでどうぞ。ただし中間の感想からは次回の内容が含まれていますので注意してください。 さて次回からはどのような話を見せてくれるのでしょうか。ゲーム版のようなびっくりシーンから始まるのか、それとも今回ラストの続きをネチッこく見せてくれるのか・・・。今回土台をきちんと作ってくれましたので、今後はゲーム版にとらわれずどんどんオリジナル展開を見せていくのも良いですね。ハーレムエンドみたいなアホな結末にさえしなければ大抵のことはOKできそうです。あと10話以上はあるでしょうから、こちらが勘弁してくれと言いたくなる程のドロドロ演出に期待したいですね。 第一話 原作ゲームプレイ済みです。ただ本アニメをゲーム版と逐一比較するつもりはありません。ゲーム版のエピソードがすべてアニメで表現できるとは思いませんし、逆にアニメだからこそ可能な演出があると思いますので。今回の話を見るかぎり、ストーリーの方向性はゲーム版と同じようですが演出はすべてオリジナルでした。ですからしばらくは原作に引きずられず初めて視聴する気持ちでつき合っていきたいと思います。 まず今回視聴して感じたことは意外にまともだと思ったことです。最初はキャラ重視のオチャラケ路線で見せてくるのかと思いましたら、正当派ラブストーリーで進めてきました。あまりに直球だったので正視するのが恥ずかしかったぐらいですね。シーンシーンをぶつ切りで見せていたのは、今回の話が幸せだった頃の回想であることを強調させたかったからかもしれません。今日の話は誰の視点から見たものでもなく、夢の出来事のように描かれていたのが印象的でした。 遙の主人公への気持ちは一目惚れに近いのでわざわざ理由を考えるのは野暮というものでしょう。ただ主人公の遙への気持ちが今回の話で分かりにくかったのは問題だと思います。現在の水月や慎二との関係がずっと前から遙によって作られたものだと知り、彼女に親近感が沸いたというのが大きな理由だと思いますが、ちょっと説明が足らなかったかと思います(ちなみにゲーム版ではこの後遙の天然ボケが畳み掛けるように披露されていて、主人公の心にジャストミートさせていました)。 今回初見の人はこの話をどう捉えたのか気になります。恋愛ゲームからのアニメ化で第1話から主人公とヒロインがくっつくのは珍しいのではないでしょうか。この作品はオムニバス展開なので、次回は遙の妹がヒロイン役で活躍しますと言っても納得されそうです。でも本作は結ばれた後からが本番になります。今日は1話だけ見ると非常に青臭い内容でしたが、こんな話が見られるのもそう長くないと思います。このエピソードが後にいい想い出になるよう、こっ恥ずかしい思いをしながらも貴重な回として堪能させてもらいました。 |
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