タイトル
マリア様がみてる
(アニメ版)
注目キャラ
祐巳
 
(ストーリー)純粋培養の乙女たちが集う、私立リリアン女学園。清く正しい学園生活を受け継いでいくため、高等部には「姉妹(スール)」と呼ばれるシステムが存在していた。ロザリオを授受する儀式を行って姉妹となることを誓うと、姉である先輩が後輩の妹を指導するのである。高等部に進学して、まだ姉を持っていなかった祐巳は、憧れの「紅薔薇のつぼみ」である二年生の祥子から、突然「姉妹宣言」をされるが!?


第7話「びっくりチョコレート・前編
 祥子様とコミュニケーションをとりたいけど反応が怖くて躊躇してしまう祐巳。その様子を見て避けられていると勘違いする祥子。バレンタイン企画を体全体を使って拒否する由乃。いじらしい祐巳の姿を見て、つい構ってしまう。今日はこの4人の行動が見ていて楽しかったですね。セリフを聞かなくても、各人の想いが十分伝わってきました。お話としてもすれ違いを見せた祐巳祥子がどう関係を修復させるのか気になる引きでしたし、今回はシナリオ・キャラ描写とも文句なしの出来だったと思います。

 7話まで来て山百合会の人間関係がだいぶはっきりしてきました。下地はしっかりできましたので、ここから綿密な人間関係をしっかりと積み上げていって欲しいですね。オリジナルでも良いので、ハプニングで変化する関係だけでなく日常のシーンでのまったりした絆をもっと見てみたいところです。

第6話「ロサ・カニーナ」
 生徒会に立候補する2年生・ロサ・カニーナの登場で志摩子の身辺が慌しくなり・・・。

 う〜ん、遊びがないなあ・・・。丁寧に作ってくれているのはよく分かるのですが、名シーンを繋ぎ合わせているだけといった感じなので原作を読んだ者としては新たに得るものがないんですよね・・・。やはりファンとしてはアニメならではの演出が見てみたいところです。学芸会のようなセリフの応酬ではなく・・・。リリアン学園ではどのような選挙運動が繰り広げられるのか、山百合会に関係ないロサ・カニーナが他生徒にどのような形で慕われているのかぜひ映像で見てみたかったです。ああ、せっかく第3者視点から山百合会が見られる美味しい話なのに・・・、もったいなくてもだえてしまいます。

 でも原作と切り離して視聴すると出来は悪くないと思います。本話を通してリリアン学園の選挙制度について理解できましたし、祥子の役に立てないことに悩む祐巳の気持ちもよく伝わりました。ロサ・カニーナがどこまで本気なのか分かりにくかったのは残念ですが、ラストの白薔薇との逢瀬は十分見ごたえがありました。それだけに2話を使ってじっくりやってくれれば、もっと印象深いシーンになったでしょう。いい加減くどいので以後の回からは言わないつもりですが、本アニメの残念なところはすべてこれに集約されると思います。

 由乃さん、今日の話で少し話し口調が変わっていましたね。これからどんどん変化を見せてくれそうで楽しみです。


第5話「戦う乙女たち」
 黄薔薇革命、後編。ちょっと駆け足気味でしたが、話の筋がしっかりしていたので楽しむことができました。由乃の想い、の葛藤、そして友人のために奔走する祐巳の姿がうまく描かれていたと思います。ラストで由乃から再びロザリオを受け取るシーンは自然な流れで視聴することができました。

 「あなたの顔って落ち着きがないわね」。祐巳祥子から言われた言葉ですが、よくよく考えるとすごい表現です。確かに回が進むにつれて崩れ方がエスカレートしている気がしますね。彼女の百面相は今後何種類見られるのか、数を数えていっても良いかもしれません。白薔薇・にちょっかいを受けている時の祐巳の表情が一番可愛いと思います。

 黄薔薇・江利子の行動はもう少しミスリードさせて欲しかったかも。病院で目撃されるシーンなどを加えて、実は由乃のために動いている?と思わせてくれる展開も良かったかもしれません。


第4話「黄薔薇革命」
 姉であるにロザリオを返した由乃。これをきっかけに学校内でスールを解消する生徒達が増え・・・。

 うん、今日は面白かったです。話のスピードも元に戻ってくれましたし、キャラの心情も十分伝わりました。こうして振り返ると3話が異常なスピードだったのですよね。本作の制作者さんは基本的に話をとても丁寧に見せてくれるので、もっと話数に余裕を持たせてあげればもっと素晴らしい話を作れるのではと思います。こういう作品はゆったりした気分で見るのが醍醐味ですから、今後は最低これぐらいのスピードで見せて欲しいところです。ストーリー構成満点、演出満点、キャラ描写満点とつけたいですが、余裕のなさだけはついて回りますので・・・。

 由乃さん、活躍編。次回で真相が明かされると思うのでまだ深く言及しませんが、彼女は意外な面を色々と備えているので見ていて楽しいキャラです。祐巳の想像で登場したリリカル由乃には思わず吹き出してしまいました。いやあ、アニメになって良かったと思える瞬間ですね。こんな貴重な画像が見られるのですから(笑)。でも事態は笑えるものではなく、なかなかシビアです。事件後由乃が登場しないため、憶測だけで事態の深刻さが膨れ上がっているところが緊張感を高めています。そして黄薔薇さまの謎の言動・・・。今回だけ見ると裏表の激しい人物というイメージが浮かびます。山百合会では気さくな人物ですが、一般生徒にはつっけんどんという闇の部分を垣間見た気分です。由乃祐巳との別れ際に告げた言葉の真意は?スール関係を解消させられたがとる行動は?そして黄薔薇さまの動向は?次回の解決編に期待です。

 今日も祐巳ちゃんの百面相が炸裂していて満足しました。三薔薇さまに迫られてオドオドし、腹の音を鳴らして真っ赤になり、紅茶を吹いて口をベタベタにし、由乃さんのイメージを思い浮かべるのに妄想を膨らまし・・・、本当に見ていて飽きさせません。次回予告ではついに完全ギャグモードの顔になっていました。今後どこまで崩れていくのか、ある意味楽しみになってきています。

(ここからは少し原作ネタに触れるので注意してください)
 アニメ版の由乃さんは最初から勝気な瞳をしているのであまり大人しいというイメージは沸かないのですが、声の儚い感じは申し分なかったです。でもこの声優さん・・・、実は「だぁ!だぁ!だぁ!」クリスちゃんと同じ人なんですよね。もしかして以後の話ではぶちきれモードの声に変換されたりして・・・。この声優さんなら暴走モードの由乃さんも十分演じられるので安心です。次回以降が楽しみです。


第3話「月とロザリオ」
 う〜む、展開がはやすぎます。ポイントはおさえていたので話にはついていけましたが、単にあらすじをなぞっているだけだったので余韻もへったくれもありませんでした。祐巳が自信喪失の状態からどのように回復していくのか、祥子が相手役の男子生徒とどのように折り合いをつけるのか、そしてすれ違いを見せる祐巳祥子がどのような関係を築いていくのか・・・、これだけの重要な問題提起を今回サラッと流して終わらせてしまうとは・・・不完全燃焼と言うしかありません。更に雰囲気を楽しむ作品で駆け足のストーリー展開は致命的ですよ・・・。ああ、せめてあと1話用意されていれば・・・、今回は無念この上ない内容でした。

 その中で白薔薇さまのスキンシップと祐巳の百面相が面白いです。枠にはまった姉妹関係とはまた違う魅力を見せてくれます。この怪しい関係が正式な姉妹である祐巳祥子の関係にどう影響を及ぼすのか楽しみになります。

 次回は黄薔薇革命。黄薔薇ファミリーの意外な面が見られる回なので楽しみです。次回こそはキャラの心情をじっくり見せてください。

 
第2話「胸騒ぎの連弾」
 祥子の申し出を断ったために学校中の注目を集める祐巳。更に山百合会主催の演劇の練習にまで参加することになり、昨日まで雲の上の存在だった先輩達に囲まれすっかり萎縮してしまいます。放課後、同級生の質問攻めにあった祐巳はついに泣き出してしまい・・・。

 今日の話は面白かったです。祐巳がパニック状態に至る経緯がこれでもかと描かれ、実に内容の濃い回だったと思います。まず新聞部に狙われていることを直接耳にしてそそくさと立ち去り、教室に入ると今度は同級生から好奇心一杯の視線にさらされます。更にクラス外の生徒にも見物され肩身の狭い思いをしていると、今や天上人同然の志摩子さんから昼食の誘いを受けます。それが終わると憧れの祥子様から演劇の練習に誘われ、一緒に練習場に向かうと、またもや一般生徒の好奇の目にさらされます。できるだけ隅っこで大人しくしようと輪から離れていると、今度は紅薔薇様から直接話しかけられ、山百合会幹部のど真ん中に立たされます。その後白薔薇様に誘われて一緒に踊らされ、更に黄薔薇のつぼみとも踊らされ、一日で祐巳の限界容量はとっくに振りきれてしまいました。昨日まで平々凡々と生きてきた彼女にしてみれば、ラストの弱音は至極全うなことと受け入れられます。もし心の声を入れていたら、さぞや賑やかな悲鳴を繰り返していたことでしょう。でも天上人の方々に次から次へと話しかけられ、ついにパニック状態陥った祐巳。次回どのように乗り越えていくのかが気になりますが、とりあえず今回の彼女は百面相をたくさん披露してくれて、文句なしの可愛らしさでした。

 キャラ的にはまず志摩子さんが祐巳に意外な趣味を打ち明けて、前回よりも親しみやすくなりました。でもホノボノと話している割には「毛虫」だの「ぐちゃぐちゃにする」だの生々しい言葉が飛び出しているところが何とも・・・。
 「黄薔薇のつぼみの妹」である由乃さんは今回セリフこそありませんでしたが、アイコンタクトで「黄薔薇のつぼみ」に祐巳を助けるよう促しているところが良かったですね。もし彼女にあのことがなかったら、まっさきに飛び出して祐巳のフォローをしていたんだろうなあと想像が膨らみます。彼女主役の話を早く見たくなりました。
 祥子祐巳の肩でリズムをとりながらピアノを弾くところやタイを結ぶ仕草、白薔薇様が祐巳の髪をいじる仕草は間接的に性を表現していてうまいと思いました。こういう描写を見ると「少女革命ウテナ」の初期を思い出してしまいます(もっともこの作品は後半直接表現ばかりになっていましたけど)。
 
 本作の予告はこれからもコメディー路線にするのでしょうか。祐巳のツッコミが原作の心の声と似ているので個人的には歓迎です。アニメではなかなか表現できないキャラの崩れた面をここで見させてもらうことにしましょう。


第1話「波乱の姉妹宣言」
 原作未読の人は1話を見てもどういう話なのか分からなかったと思うので、一応上にあらすじを載せておきます。ちなみに私は原作を全てではないですが一応読んだことがあります(原作の感想はこちら)。でも個人的に気に入っているのは祐巳が二年生になってからの話です(やたら個性(アク)の強い新一年生ズが好きなので)。ですから一年生編を舞台にした本アニメは比較的冷静に見られるかと思います。この辺りのエピソードはあまり読んでませんし、新鮮な気持ちで視聴させてもらおうかと思います。

 というわけで第1話ですが、原作の雰囲気はうまく表現できていたのではないでしょうか。視聴者をいきなり未知の世界に引き込む怪しい世界観はしっかり再現されています。事情もよく知らされずあれだけの人数の迫力美人に囲まれたら、気の弱い人だったら泣いてしまいそうです。でも視聴者の代表である祐巳のドキドキ感があまり伝わらなかったのはちと残念だったかも。平凡な少女である祐巳が突然晴れやかな舞台に担ぎ上げられる驚き、そして今までとは違う自分になれるのではないかという期待感が本作の肝ですからね。今回は雰囲気作りに忙しくて、キャラの心情にまで手が回らなかった印象です。次回以降に祐巳祥子の心理変化をもう少し深く見せて欲しいところです。

(登場人物について少し言及していますのでネタばれを強く嫌う人は読まないでください。)

 本アニメで今後の活躍に期待したいキャラは「黄薔薇のつぼみの妹」である島津由乃と「白薔薇」の佐藤聖由乃は見た目とは裏腹に活発な性格をしているので、彼女のエピソードでギャップを楽しませてもらおうかと思います。でも1話のときからすでに気の強そうな表情をしていたので、原作ほどの強いギャップは味わえないかもしれませんが・・・。祐巳の小動物的な可愛さを引き出す美味しいキャラなのでこれからドンドン活躍して欲しいです。
 あと白薔薇のつぼみである藤堂志摩子さんは今回一番とらえどころのない神秘さを見せていて、見終わった後結構印象に残りました。こういうスタンスのキャラって裏で何か企んでいそうで、最初は主人公のライバルキャラになるのではと予想していた時期もありました。今では天然キャラの代名詞になりつつありますけどね。最初の神秘的な彼女も良いですが、後のぽややんな面も気に入っています。本アニメではどこまで見せてくれるのか、こっそりと期待していたりします。


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