感動ゲーム
(か〜こ)

簡易リスト
詳細リストの説明

タイトル
機種
PS
ジャンル
AVG
発売元
キッド
発売日
99/4/1
ポイント
衝撃、泣ける、病的、痛い
内容
繰り返す日常の中にある変わりないもの。
いつでもそこにある見慣れた風景・・・。
冬。
この世界が自分にとってかけがえの無いものだということを。
その人が大好きだったということを。
初めて気づいた瞬間・・・。
「えいえんはあるよ」「ここにあるよ」
時は巡り、やがて季節は陽光に輝きだす。
コメント
PCで話題になった「ONE〜輝く季節へ」の移植作。
テキスト表示が下段から全画面に変更、新シナリオ追加、キャラに声がつくなどの追加要素があります。
PC経験者は違和感を抱いているらしいが、未プレイの人はそれ程気にならないレベル(管理人もPS版が初プレイ)。
ストーリーは難解。謎解きを期待している人にとっては未消化な印象を与えます。
シチュエーションを楽しめる人にはオススメ。
また登場人物に障害者が登場します。
表現については大きな問題はないが、関係者によっては不快感を抱くかもしれません。
キーワード
別離、秘密を持つヒロイン、視力・発声・知的障害者

kazoku
タイトル
家族計画
機種
WIN(adult)
ジャンル
AVG
発売元
D.O.
発売日
01/11/2
ポイント
しんみり、ほのぼの、萌え、劇的
内容
主人公沢村司は、家族の温もりを知らぬまま世間の冷たい風に当たってきたせいで、少しばかり排他的な人間になってしまった。
そんな司がある日、路地裏で一人の行き倒れの少女を拾った。
チャイニーズ。
言葉も通じない。
司が最も関わり合いたくないタイプの一人だった。
…だが、司はその少女と同居生活をする羽目になってしまう。
それをきっかけに司の周りには次々と問題ありげな人々が集まってきた。
彼らの共通点は、「家族の欠落」だった。
やがてこの集団は共同生活を強いられていく…。
コメント
シナリオは「加奈〜いもうと〜」や「星空ぷらねっと」で人気の、山田一氏。
「家族とは何ぞや」というテーマを真摯に捉え、明るく、そして繊細に描いた、世の中へのアンチテーゼ!
絵柄とともに、世界観に完全マッチした、ふんわり暖かな作風に仕上げています。

本作は虐待・放置などの家族問題を扱っています。
だからといって暗いジメジメしたお話ではなく、それを抱えながら生きる人達の逞しさを感じさせてくれます。
前半は地味な印象を受けますが、ヒロイン固有のシナリオに入ってからの盛り上がり方は半端ではありません。
想像以上に複雑な展開もあり、後半は食い入るようにプレイを続けていました。
シーンごとのインパクトは低いかもしれませんが、洗練されたシナリオを堪能することができます。

真純(母親役)シナリオ:結婚詐欺に騙され、未だにそれを引きずっている女性の話。人間の強さは弱さと紙一重だと教えてくれます。
青葉(長女役)シナリオ:唯一遺産として残された祖父の家を頑なに守ろうとする女性の話。伏線がたくさん張られ、真相が衝撃的です。
(次女)シナリオ:ある理由でお金に執着し、契約という形で計画に参加した女性の話。最も泣けるシチュエーションが用意されています。
春花(三女)シナリオ:母親を捜して日本に密入国してきた女の子の話。真相は重いですが、優しい気持ちにさせてくれます。
末莉(四女)シナリオ:親戚の家での生活に耐えきれなくなり逃げ出してきた少女の話。ある意味問題作。家族の大切さを最も教えてくれますが、同時に背徳感も伴います・・・。
キーワード
本物よりも本物らしい偽りの家族、わけありのヒロイン、絆に飢えた人達

タイトル
加奈〜いもうと〜
機種
WIN(adult)
ジャンル
AVG
発売元
D.O.
発売日
99/6/25
ポイント
泣ける!、痛い!
内容
自分には“加奈”という名前の、2つ年の離れた妹がいる。
加奈は病弱で、小さな頃から入院と退院を繰り返す毎日を送っていた。
両親はそういった妹にかかりっきりになることが多く、幼かった自分にとって加奈は「自分から両親を奪う、憎むべき存在」でしかなかった。
しかしある日のこと、家族で出かけたハイキングの最中に起こった事件がきっかけで、加奈に対する感情は変化した。 「絶対に守ってあげなくちゃいけない。兄である自分が・・・」
以来、あなたは幼い頃に誓った心のままに、妹である加奈を守り、そして彼女の幸せを祈っている。
かつてあれほど加奈を大事にしていた両親が「過保護すぎる」と心配するほどに、大事に、大切に加奈を見守り続けている。 そして加奈は、自分をずっと守ってきた兄の背中を見つめ続けてきた・・・。
コメント
大事な妹・加奈、死を待つしかない加奈。
お前はどうして落ち着いていられるんだ。
徐々にこの世のつながりがなくなっていくお前を見て、俺は途方のない無力感を感じている。

闘病を真っ向から扱った作品。
当時恋愛・H物中心のPCゲームの中で本作はかなりの異色でした。
幼少から加奈の成長を見守る構成となっているので、主人公と一緒に悩み解決方法を探したくなります。
本作はグッドエンドだけでなくノーマルエンドも必見です。
場合によってはそちらの方が心に残るのではないでしょうか。
キーワード
闘病、家族愛

Kanon
タイトル
機種
WIN(adult)
ジャンル
AVG
発売元
Key
発売日
99/6/18
ポイント
泣ける!!、痛い!、衝撃!
内容
ある、雪の舞い落ちる冬の日・・・。俺は駅前のベンチで、いとこの少女、水瀬名雪と7年ぶりに再会した。
今いる場所。そこは、昨日まで暮らしていた俺が生まれ育った街ではなかった。急な引っ越しの決まった俺を、快く迎えてくれた名雪とその母親の住む街。
そして、俺にとっては、子供の頃の微かな記憶の中にある、思い出の街・・・。
コメント
7年前に住んでいたこの街に帰ってきた。
でもこの街は好きになれない。
心の奥深くにしまいこんだ忌まわしい過去を思い出しそうで・・・。

1999年度最大の感動ゲームの一つ。
ヒロインごとのオムニバスストーリーですが、一つの悲しい奇跡が世界の根底に流れています。
そのからくりが分かった時、不意に涙が流れてきます。
ヒロインによってはファンタジー要素を含む話があります。
シナリオ的には王道な部分もありますが、シーンごとの泣かせる演出はトップクラスです。
美しくも悲しい音楽とともに物語に浸れる人には最大級の感動が味わえることでしょう。
キーワード
家族愛、健気なヒロイン、悲しい思い出犠牲に基づく奇跡

Kanon
(パッケージはPS2版です)
タイトル
Kanon(DC/PS2版)
機種
DC/PS2
ジャンル
AVG
発売元
インターチャネル
発売日
00/9/14(DC), 02/2/28(PS2)
ポイント
泣ける!!、痛い!、衝撃!
内容
雪が降っていた。思い出の中を、真っ白い結晶が埋め尽くしていた。
数年ぶりに訪れた白く霞む街で、今も降り続ける雪の中で、
俺はひとりの少女と出会った。
コメント
PCユーザーを感動の渦に巻き込んだ作品がDCで復活。
雑誌評価7〜9点と高得点。移植度はほぼ完璧。
今回、DCへの移植にあたり、ヒロインの声・新CGが追加された。
キーワード
家族愛、健気なヒロイン、悲しい思い出犠牲に基づく奇跡

kikoku
タイトル
鬼哭街
機種
WIN(adult)
ジャンル
AVG
発売元
Nitro+
発売日
02/3/29
ポイント
劇的、感嘆、暴力
内容
間違った未来、誰かが選択を誤った世界。
犯罪結社・青雲幇の牛耳る上海に、一人の男が舞い戻る。
彼の名は孔濤羅。
かつては幇会の凶手(暗殺者)であり、
生身のままにサイボーグと渡り合う『電磁発勁』の使い手である。
仲間の裏切りによって外地で死線をさまよった彼が、一年の時を経て上海に戻ってみれば、
すでに裏切り者たちは幇会の権力を掌握し、
そればかりか濤羅の最愛の妹までもが辱められ殺されていた。
怒りに身も心も焼き尽くされた濤羅は、
その手に復讐の剣を執る。
仇は五人。
いずれ劣らぬ凶悪無比のサイボーグ武芸者たちを、
一人また一人と血祭りに上げながら、
孤高の剣鬼は魔都上海の夜闇を駆け抜ける。
コメント
魂を分割する技術「魂魄転写」の設定は斬新でした。
妹の魂を回収するまでの復讐劇は非常に見応えがあり、時間を忘れてプレイしました。
ただストーリーが完全な一本道なので、繰り返しプレイを求めている人は物足りなく感じるかもしれません。
バイオレンスアクション物が大好きで、一本の物語のつもりで流して読める人に相応しいでしょうか。
じっくり考えるというよりは、息尽かせぬ展開を堪能したい人にオススメしたいと思います。
キーワード
魂を分割された妹、復讐にすべてをかける兄

cover
タイトル
機種
PS
ジャンル
AVG
発売元
SCE
発売日
98/7/23
ポイント
純愛、萌え
内容
今年大学に合格した主人公と、予備校時代からのガールフレンド・トモコは、桜の老木の下で倒れていた不思議な少女と出逢う。
初恋の相手・麻由にそっくりな彼女に主人公の心は揺れ、惹かれていく。
謎めいた少女の秘密が明かされる時、桜の老木に何かが起こる・・・。
コメント
ダブルキャスト」で話題になったやるドラシリーズ第2弾。
今回は麻由・トモコ・主人公による三角関係がメインとなっています。
アニメーションによる流れる演出は健在。
記憶喪失の真相については弱いですが、物語を多方面から見られるところが魅力的です。
ヒロインが気に入れば、満足できる出来だと思います。
キーワード
記憶喪失、三角関係

kizuato
タイトル
痕〜きずあと〜
機種
WIN(adult)
ジャンル
AVG
発売元
リーフ
発売日
96/7/26
ポイント
泣ける、痛い!、衝撃、鬼畜
内容
別居中だった親父が突然の事故で死んで早1ヶ月。
せめて四十九日の間くらいはと、長い大学の夏休みの終わり、俺はかねてから予定していた旅行を取りやめ、田舎にある親父の実家へ訪れた。
幼い頃に両親を亡くし、俺の親父に扶養されていた従姉妹の姉妹たちも、悲しみに明け暮れていた日々に決別し、徐々に明るい笑顔を取り戻しつつあった。
心に深い痕(きずあと)を残したまま、俺を優しく迎え入れてくれる彼女たち。
だが事件は、そんな彼女たちの心を、冷たく非情に引き裂いていった・・・。
コメント
ノベルゲームの元祖とも言うべき作品。
現在プレイしてもその完成度は色あせていません。
シナリオをクリアするたびに謎がとけていく構成で、リプレイの意欲が湧きます。
昔話風のストーリーが好みで四姉妹に愛着を感じれば、感情移入度が一気に増すでしょう。
ストーリーの長さはやや短め。
この後で本作をお手本にした作品が多数作られているのが分かります。
キーワード
もう一人の自分との葛藤、悲しい昔話、秘密を持つヒロイン

cover
タイトル
君が望む永遠 画像付き紹介
機種
WIN(adult)/DC
ジャンル
AVG
発売元
アージュ
発売日
01/8/3
ポイント
痛い!!、衝撃!、泣ける、感嘆、病的、泥沼
内容
孝之、慎二、水月の3人はいつもの日常を過ごしていた。
夏祭の日、水月が親友の遥を連れてきた。
それ以来、遥を交えた交流が始まった。
水月とは正反対の性格の内気な遥に、孝之は戸惑いを覚えていた。
そんなある日、孝之は突然、遙から想いを告白される。
彼女を傷つけることを恐れた孝之は遙の告白を受け入れ、付き合うことにするのだったが…。
コメント
『選択肢のどれが正解か』で悩まずに、『どちらのヒロインを選ぶべきなのか』で悩む作品を目指しているとのこと。

2001年度最大の感動ゲームの1つ。
本作は今までにない三角関係の形態を見せてくれました。
当初は主人公達がウジウジ悩むだけの恋愛作品だと思っていたので、プロローグラストの展開には驚かされました。
人によってはプレイ継続不能な程のダメージを与えてくれるでしょう。
中盤以降も人間としての資質を要求される選択肢ばかり突きつけられ、これもまた大いに悩ませてくれます。
本作は相当な鬱展開が待っているので、耐性のない人には強い苦痛が伴います。
しかしその果てに大きな感動が待っていることでしょう。
(一つ残念だったのはメインキャラ以外のシナリオがどうしても本編と噛み合わなかったこと。外伝シナリオとして捉えれば決して劣るものではないのですが、感情移入の支障となっていました。)
OP/EDは物語中に自然に挿入され、臨場感を与えてくれます。
キーワード
三角関係、突然の転機、取り戻せない想い出、闘病

vedo
タイトル
吸血殲鬼ヴェドゴニア
機種
WIN(adult)
ジャンル
AVG
発売元
Nitro+
発売日
01/1/26
ポイント
痛い、暴力、鬼畜
内容
吸血鬼・・・生者の血を糧に永遠の時を生き長らえ、古の昔より歴史の影で暗躍してきた闇の眷属。
その不死の肉体を求めて策謀をめぐらせる邪悪の信徒たちの前に、闇の仕置人、吸血鬼ハンターたちが立ちふさがる。
現代に蘇る聖戦に、運命の悪戯で巻き込まれていく主人公と、彼を取り巻く少女たち。
彼らに、生きて再び夜明けを迎えることはできるのか?
コメント
本作は突然平和な日常を壊された主人公の苦悩、更に主人公が関わったばかりに周囲が巻き込まれていく悲劇を描いています。
この日常が浸食されていく恐怖・やり切れなさが本作の見どころでしょう。
ただこの描写が実に生々しいため、人によっては受け入れられない可能性もあります。
敵幹部・三銃士は実力もさることながら敵としての美学を見せてくれました。
敵との戦闘に至るシナリオ展開は隙がなく、アクション系の作品が好きな人には楽しめる内容となっています。
キーワード
浸食される日常、強大な敵

タイトル
銀色〜ぎんいろ〜  画像付き紹介
機種
WIN(adult)
ジャンル
AVG
発売元
ねこねこソフト
発売日
00/8/31
ポイント
痛い、しんみり、泥沼、病的
内容
―かつて、銀は月からこぼれ落ちた雫を集めて作られた言われてきた。
それは現実とは異なる美しい夢物語として伝わり、いつの間にかお話の中だけの世界として消えていった…
―人は本当の銀色を知っているのだろうか?
…哀しく光る銀の色を…

様々な時代と舞台を通して「銀色」がキーワードとなる4つの物語。
それは、どんな願い事も叶うという不思議な銀の糸を各章の登場人物達が手に入れた事によって起こる。
複雑に、そして淡々と絡み合っていくストーリーが最後に結びつく時、きっとあなたの中の「何か」が変わる…

色街から、なんとなく逃げ出したヒロイン。
垰で野盗をし、なんとなく人を殺す毎日の主人公。
…そんな生きてる実感も無い二人が、
出会った事から始まる切なく哀しい物語。 (第1章より)
コメント
何でも願いが叶うという「銀色」を手にしたことにより特異な人生を歩むこととなったヒロイン達の物語。
第1章は生きる意味を見失った少女の話。
第2章は自分の役割を追い求める巫女の話。
第3章は仲の良い姉妹に訪れる思わぬ運命のほころび。
第4章は誰にも言えない秘密と哀しみを背負う少女の話。

個人的には第3章がお気に入りです。
人間の心の変質、狂気の入り口にまで足を踏み入れています。
今まで長所に見えた部分が一度捉えが変わるとこうも醜く変質するのかと驚かされます。
誰よりもお互いを思いやっていた姉妹が「銀色」の力を使った時、物語は予想のつかない結末へと進んでいきます。
キーワード
残酷で悲しい昔話、愛情と憎しみの狭間

cover
(パッケージはPS2版です)
タイトル
久遠の絆 画像付き紹介
機種
PS/DC/PS2
ジャンル
AVG
発売元
F.O.G
発売日
98/12/3(PS), 00/5/18(DC)
ポイント
泣ける、痛い!
内容
主人公は平凡な高校生。謎めいた転校生、「万葉」の出現により、
彼の身辺は次第に騒がしくなる。
巻き起こる猟奇的な事件、そして本人にとって最大の謎である意味不明の悪夢。
その因が自身の魂に刻まれた「闇の皇子」の力にあることをまだ彼は知らない。
コメント
くりかえし見る悪夢。
これが前世の出来事だと何となく気づいていた。
でも認めたくなかった。
あまりにも悲しい出来事だったから。

コンシューマー初の本格ノベルゲーム。
現世と前世が交互に展開され、広大な世界観に圧倒されます。(膨大な文書量にも。)
前世での報われないお話に打ちのめされながら、現世では必ず幸せになろうという気分にさせてくれます。
キーワード
秘密を持つヒロイン、輪廻

clannad
タイトル
CLANNAD〜クラナド〜
機種
WIN(全年齢)
ジャンル
AVG
発売元
Key
発売日
04/4/28
ポイント
泣ける、ほのぼの
内容
校門まで残り200メートル。そこで立ち尽くす。
「はぁ」
ため息と共に空を仰ぐ。その先に校門はあった。誰が好んで、あんな場所に校門を据えたのか。長い坂道が、悪夢のように延びていた。
「はぁ…」
別のため息。俺のよりかは小さく、短かかった。隣を見てみる。そこに同じように立ち尽くす女の子がいた。同じ三年生。けど、見慣れない顔だった。短い髪が、肩のすぐ上で風にそよいでいる。
「この学校は、好きですか」
「え…?」
いや、俺に訊いているのではなかった。  
「わたしはとってもとっても好きです。でも、なにもかも…変わらずにはいられないです。楽しいこととか、うれしいこととか、ぜんぶ。…ぜんぶ、変わらずにはいられないです」
たどたどしく、ひとり言を続ける。
「それでも、この場所が好きでいられますか」
「わたしは…」
「見つければいいだけだろ」
「えっ…?」
驚いて、俺の顔を見る。
「次の楽しいこととか、 うれしいことを見つければいいだけだろ。あんたの楽しいことや、うれしいことはひとつだけなのか? 違うだろ」
そう。何も知らなかった無垢な頃。誰にでもある。
「ほら、いこうぜ」
俺たちは登り始める。長い、長い坂道を。
コメント
感動ゲームの大御所・keyさんの2004年度作品
今回は学校生活に溶け込めない主人公・ヒロインが壁にぶつかりながら前へ進んでいく話となっています。
いつもながら日常シーンの描写がテンポ良く、自然と登場人物に感情移入できます。
特に本作では主人公の男友達が従来のノベルゲームにない存在感を見せてくれます。
学校生活での主人公とのやり取りは必見です。
今回は前作「AIR」のようなむせび泣くシーンは少なかったですが、全シナリオを通して心地よい感動を与えてくれました。
いわゆる「お涙頂戴」物が苦手なヒトでも楽しめる作品かと思います。
逆に強い鬱を求めているヒトは方向性が違うので過渡な期待はしない方が良いでしょう。
また本作はおまけ要素が充実しています。
シナリオをクリアしたら終わりではなく、2周目以降も分岐を作ってマンネリ化しないよう配慮しています。
プレイヤーを楽しませようという仕掛けが随所に散りばめられており、やり込みたいヒト程楽しめる構成になっているのが好印象です。
キーワード
卒業を目指して頑張るヒロイン、家族の大切さを知っていく主人公、幻想世界でたった一人の少女

cover
(パッケージはPS2版です)
タイトル
グリーングリーン
機種
WIN(adult)
ジャンル
AVG
発売元
GROOVER
発売日
01/10/5
ポイント
しんみり、萌え、鬱
内容
緑豊かな山奥にある男子のみが生息を許される全寮学園『私立鐘ノ音学園』。
そこで悶々とやるせない日々を送っていた主人公高崎祐介とその仲間達。
そんなある日、校長から重大な発表が! なんとこの学園に来年度から共学制の話が持ち上がり、試験的に女子が編入してくるというのだ!
期間は6月1日から夏休みの始まる7月20日までの約1ヶ月半。
入学以来、女の子と話したこともない祐介たちはどう接したらよいのかわからず慌てふためく。
そんな男子達の前に現れた、全国から集められた女子軍団!!
いきなりやってきた女の娘というエイリアン達と、祐介たちは果たしてうまくやっていけるのか!?
コメント
コテコテの男子校に女子が転入してきたら・・・で始まる学園青春ストーリー。
ラブコメ要素の強い作品ですが、隠し味にファンタジー設定が盛り込まれていて独特の世界観を楽しむことができます。
みどり・若葉のシナリオは真相解明後、前半の不可解な行動に大きく納得させられました。
学生ならではのかしましい学園生活(暑苦しさも含む)を楽しみたいヒトにオススメです。
なお、この中で非常に鬱にさせられるヒロインのシナリオがあります。
キーワード
突然共学になった男子校、一目惚れの幻想、病弱少女、人に尽くすことを喜びとする少女

cross
(パッケージはPS2版です)
タイトル
CROSS†CHANNEL
機種
WIN(adult)
ジャンル
AVG
発売元
FlyingShine
発売日
03/9/26
ポイント
病的!、痛い
内容
学院の長い夏休み。崩壊しかかった放送部の面々は、個々のレベルにおいても崩れかかっていた。初夏の合宿から戻ってきて以来、部員たちの結束はバラバラで。今や、まともに部活に参加しているのはただ一人という有様。
主人公は、放送部の一員。夏休みで閑散とした学校、ぽつぽつと姿を見せる仲間たちと、主人公は触れあっていく。
屋上に行けば、部長の宮澄見里が、大きな放送アンテナを組み立てている。一人で。それは夏休みの放送部としての『部活』であったし、完成させてラジオ放送することが課題にもなっていた。以前は皆で携わっていた。一同が結束していた去年の夏。今や、参加しているのは一名。
そんな二人を冷たく見つめるかつての仲間たち。ともなって巻き起こる様々な対立。そして和解。バラバラだった部員たちの心は、少しずつ寄り添っていく。
そして夏休み最後の日、送信装置は完成する―――装置はメッセージを乗せて、世界へと―――
コメント
前半は仲たがいした部員達がそれぞれの想いを抱えながら日常を過ごす学園青春物。
しかし1週間が過ぎた後、本作の世界観は大きく変貌を遂げます。
あらすじには全くその徴候について触れていないので、予備知識のない人は少なからず驚きを覚えるでしょう。
中盤からはヒトの負の感情について容赦なく切り込んでくるので、プレイすればするほど心が鬱屈してきます。
絶望的な状況から浮上する鍵は何なのか・・・、後半はそれを求めてプレイがやめられない自分がいました。
本作は病的な世界観の上に成り立っているので、キャラに感情移入したい人・カタルシスを強く望む人にはあまり楽しめない内容かもしれません。
一風変わった世界観が好みで、物語をゆっくり吟味できる人にオススメでしょうか。
万人向けではありませんが、波長の合う人はトコトンのめり込める話だと思います。
キーワード
病んだ者達のコミュニティー、世界の秘密

close to
(パッケージはPS2版です)
タイトル
Close to〜祈りの丘 想いのかけら〜Close to〜 画像付き紹介
機種
DC/PS2
ジャンル
AVG
発売元
キッド
発売日
01/4/19(DC), 03/7/24(PS2)
ポイント
痛い!、泣ける、衝撃
内容
主人公「元樹」には遊那という彼女がいる。
2人はある日突然、不慮の事故に巻き込まれてしまう。
その際、彼女をかばった元樹は瀕死の重傷を負い、意識不明に…。
数日後…。
病室で目覚めた元樹の意識に、肉体は無かった。
脳に損傷を受けていて、昏睡状態なのだという
自分の姿を見れる人はいない…
幽体離脱をしてしまった元樹は、フラフラと宙をさまよいながら、彼女を捜した…。
学校に彼女はいた。
やはり彼女も、元樹の存在には気づかない。
そこにやって来る翔子と龍作。
いつも4人でつるんでた…。何をするにも一緒だった…。
必死になって、自分の存在を知らせようとするが、それも徒労に終わってしまった。
そこで、ある衝撃的な事実を知る。
-----彼女は、記憶を失っていたのだ…。

元樹はこのまま永遠に忘れられてしまうのか?
もう、元の身体には戻れないのか…?

(これからオレは、何をすべきなのか…)
コメント
今までのアドベンチャーとは少し違うルームパートシステムを起用。
部屋の中をくまなく探索することで、物語が進行するとのこと。

当初は主人公が体を取り戻すために奮闘する話として、もう少し前向きで明るい内容を予想したのですが、シナリオによってはハッピーエンドとは言い難いものが存在します。
人によってはダメージを受ける危険があるでしょう。
登場人物の秘密が他シナリオにまたがって明かされる構成なので、シナリオをクリアするたびにパズルのピースが埋まったような爽快感が得られます。
ただ後半の展開が早いため、登場人物の心理を十分堪能できないまま終わってしまう部分があります。
それでも衝撃的な展開・泣かせる演出は十分優れていますので、悲劇系の話を求める人には文句なくオススメします。

PS2移植にあたりOPリニューアル、新シナリオ追加、グラフィック・音声一新とパワーアップ。
DC版のOPや設定資料もおまけで収録されているので、現在はPS2版をオススメします。
キーワード
幽体離脱、記憶を失ったヒロイン、秘密を持つヒロイン、三角関係、不治の病、自己犠牲

cosmos
タイトル
秋桜の空に  画像付き紹介
機種
WIN(adult)
ジャンル
AVG
発売元
Marron
発売日
01/7/27
ポイント
泣ける、ほのぼの
内容
季節は秋。紅葉の鮮やかな街。
主人公は、自覚はないがその無茶苦茶な言動で学園中から一目置かれる変わり者。
隣のお姉さん桜橋涼香や、愉快なクラスメートに囲まれ、ドタバタ喜劇な毎日を送っている。
秋の訪れと共に運ばれる新しい出会いや、深まっていくそれぞれの思い。
そして、始まる学園祭の準備期間で学校に泊まり込む日々。
合宿のような楽しい毎日の中で、主人公の奇抜な行動が巻き起こす騒動に少女達は振り回されっぱなしだ。
だが、そんな生活の中に見え隠れする彼の優しさに、やがて少女達は引かれていく。
それぞれ深いトラウマを持ちながらも日常を生きる5人の少女たち。
学園祭や体育祭を通じて、彼女たちの心の傷に触れ、それに触発されるように主人公自身の哀しい過去もまた甦る。
切なさを感じさせる秋風の中で、恋する主人公と少女たちはお互いの心の傷を癒し合っていく。
その恋の終わりにどのようなものが待ち受けているかも、知らずに……。
コメント
本作は前半ラブコメ展開、後半シリアスモードと往年の感動ゲームのスタイルをとっています。
楽しい学園生活から別れへと繋がる切ないお話を堪能したい人にオススメです。
前半のヒロインとのやり取りが面白いので、主人公とヒロインにグイグイと感情移入させられます。
ラストがややあっさり風味ですが、それまでの過程が丁寧に描かれているのでシチュエーションに浸ることができます。
ヒロインは過保護全開のお姉ちゃん、トラブルメーカーのクラスメイト、子供容姿の病弱少女、勝ち気な水泳少女、ドジな教育実習生といずれも個性溢れる設定。
キーワード
やがて来る別れ、秘密を持つ主人公

タイトル
このはちゃれんじ!
機種
WIN(adult)
ジャンル
AVG
発売元
rouge
発売日
01/12/14
ポイント
しんみり、鬱
内容
ヒロイン・このはは、マッドな錬金術師に創られたホムンクルス(人造人間)。
彼女には、錬金術師の妹の記憶が移植されています。
彼女の微妙な立場は『お兄ちゃんに創られた妹』という点のみではありません。
実はヒロインのカラダは、エッチなエネルギー、いわゆる性エネルギーでもって動いているという有様。
そのため、普段は明るく元気な彼女だけど、エッチな気持ちが我慢できないコトが!
日々のオナニーでそんな気持ちを解消するヒロイン。
ところが、耐性が出来て、どんどんエッチになってゆくカラダ。
そんな波乱の運命を背負いながら、彼女は学園生活を繰り広げてゆきます。
コメント
あらすじだけをを読むと脳天気な印象を受けますが、根幹の設定はかなり重いです。
前半はドタバタコメディ、後半はホムンクルスとしての存在理由を考えさせられる話に移行します。
主人公・このはは前向きで良い子なので、自然と感情移入することができます。
シナリオによっては鬱展開になることもありますが、主人公を取り巻く周囲も基本的に優しいので嫌悪感を抱かせることはありません。
標準から少し外れた者達が悩みながらも真っ直ぐ生きられる世界観が好印象です。
キーワード
自己の存在理由、標準から外れた者の生き様、前向きな主人公

タイトル
機種
PC98(adult)/SS/WIN(adult)
ジャンル
AVG
発売元
エルフ
発売日
96/12(PC98), 97/12/4(SS)
ポイント
泣ける!、衝撃、感嘆!
内容
うら若き義母・亜由美と2人きりの生活が始まってから、はや1か月がすぎた。
そんなある日、主人公は死んだはずの父親から小包を受け取る。
手紙には父親の字で「今夜10時、三角山で」と書かれていた。
そこで《彼女》との運命とも言える出会い…。
あなたの並列世界の探索が、今はじまるのだ!
コメント
超大作AVG。
壮大な世界観、練り込まれた謎、そして複雑に絡み合う人間関係。
本作はじっくり腰を据えてプレイしないと、情報量に圧倒されて混乱してしまいます。
根気よく謎を解きほぐしていき、ある日世界の秘密を垣間見た時、言いようもない爽快感がわき上がってくることでしょう。
本作の特徴は、失敗を繰り返しても最終的に正しいと思われる道を選択できる無限ループシステム。
このシステムのおかげで自分の不甲斐なさで救えなかったヒロインを、今度こそ助けてみせるという気持ちにさせてくれます。
キーワード
並列世界、秘密を持つヒロイン





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