タイトル
CLANNAD
〜クラナド〜
ハード
WIN
ジャンル
AVG
注目キャラ:渚

以下ストーリーに触れます
ネタばれ注意


AFTER STORYの感想:
 シナリオ後日談:同棲編から誕生編前半までプレイしましたが、当初の予想とはだいぶ違う方向へと進みましたね。「After」プレイ前はが様々な試練にぶつかりながら演劇部を結成していく話になるのかと想像していました。最初は入部希望者無しの状態でしたが、下級生のヒロイン(ことみなど)が少しずつ名乗りを上げていきます。更に生徒会長となった智代の力沿いを得て最後は学園祭で演劇を熱演し大成功。感動の卒業式シーンで締めくくるのかと思っていました。下級生がの下に終結するシーンまで夢見ていたのですが、残念ながら現実はあっさりと学園生活が終わってしまいました。卒業式には杏・椋・美佐枝・芽衣がかけつけてくれましたが、結局在学中のヒロインは来てくれませんでした・・・。これは引継ぎデータが悪かったのかもしれません。エンドのデータは極力他ヒロインを登場させないようにしていましたので。一旦クリアしたら、またやり直してみることにしましょう。

 「After」の前半では主人公が思いの外活躍を見せてくれました。主人公の就職先が祐介の勤める電気会社になるとは・・・。思わぬストーリーの繋がりにちょっと感心してしまいました。これも学生時代に彼と出会っていたら、セリフが変わっていたのでしょうか?
 電気工の仕事についてはよく知りませんが、なかなか厳しい世界であることは伝わりました。仕事に疲れとの会話も減り、このまま倦怠期に移行するのではと心配しましたね。も学校の悩みを打ち明けられず、最後は2人とも参ってしまうのではないかと考えていました。話を読み進めていくと主人公の同僚は良い人ばかりで、もそれなりに学校で話相手ができたようでホッとしましたけどね。でも主人公の父親がらみであの展開になった時はびっくりしたと同時にかなり落ち込みました・・・。まさかこういう役回りで彼を使ってくるとは思いませんでした。これは今後の展開で更にダークな話に持っていくことも可能です。そのうち借金取りなどが主人公の家に押しかけてこないかとかなり心配してしまいます。


 さて想像以上に話が膨らんできた本シナリオ。このまま一代記をやり通すつもりなのか、更に飛び越えて下の世代の話まで見せてくれるのか?ここまで来ると展開予想はおろか、方向性も分からなくなってきました。そういえば幻想世界の話も序盤に見せた鬱なシーン以降進んでいませんね。果たして幻想世界と現実世界の間にどのような接点があるのか、また光の玉は現在の話にどう絡んでくるのか、謎が山積みの状態です。引き続きあれこれ想像しながら読み進めていきたいと思います。

 
AFTER STORYの感想(パート2):
 誕生編から編まで一気にプレイしました。ただしバッドエンドでしたけど・・・。ここまでの感動のツボは、1.出産、2.主人公と父親の和解、3.ホノボノ父娘生活、4.最後の外出の4つに大きく分かれます。
 
 1.についてはプレイ初期からある程度覚悟していたので、何とか耐えることができました。それでもOPラストのシーンが劇中に挟まれた時は、目が潤んでしまいましたけどね。よりによってこのシーンで使ってくるとは・・・、これからOPを見るたびに泣けてきそうです。ただちょっと野暮なツッコミを入れさせてもらうと、気になったことが一点。は自宅で出産を果たしていましたが、身体的に危険な状態だと分かっていたのに、なぜ病院に入院せず自宅出産を試みたのか。最初は体力に余裕のある時でしたから、自宅出産をしても問題はなかったと思いますが、状況が変わってからも方針を変更しなかったところが疑問に感じました。出産の選択については本人・家族の問題ですので尊重されるべきですが、病院での出産を選択しなかったところは命と天秤をかける程大事なことだったのかと考えてしまいます。おそらくの急変は出産の負荷によるショック→心肺停止だと予想されるので、もし病院で万全の体制を整えていたら少なくとも出産と同時に亡くなる展開は回避されたのではと思います。まあ舞台を病院に移したら、闘病がメインになって家族間のやり取りが薄れてしまうので、それはそれで問題になるでしょうが。

 2.については前半主人公が自暴自棄に近い状態から始まったので、主人公の姿が父親と重なって見えました。そのうち子供に手を上げてしまうのではないかと読み進めるのが非常に怖かったです。ただ予想外の人物の登場で、話が大きく動きます。主人公は自ら父親になった経験も合わさって、初めて自分の父親が辿った途方も無い苦労・痛みに気づいたのです。
 この人物の登場はさすがに予想していませんでしたね。というかこんな切り札があるならもっと早く使えば良かったのにと言いたくなりましたけど。主人公が肩を壊したエピソードの時点で、もはや父親には扶養能力がないと判断できるので、傷口が広がる前に早く対応して欲しかった気がします。でも主人公と父親の会話については音楽の相乗効果もあって、かなり泣けるエピソードでした。本作はどん底状態からの浮上のさせ方が非常に心地よいので、若干無理のある展開でも気にならなくなります。

 3.は「After Story」の中で一番心地良いエピソードでした。特に気に入っているのは風子再登場のシーン。風子のテーマ曲が流れた時は今までが殺伐としていただけに癒された気分です。主人公・風子のやり取りを見ていると、この3人で新生活を始めるのも悪くないかなあと思ったり。前ストーリーで風子の好感度を高くしていたら、そういうエンドに落ち着くパターンがあっても良かったかもしれません(他に智代のパターンを作っても良しです)。

 4.は今回バッドエンドだったので途中までしか見ることができませんでした。おそらく光の玉をすべて集めていないからでしょう。次回シナリオのデータをもう少し充実させてから再ちゃんレンジしたいと思います。ここまでで分かったのは「幻想世界」の少女の正体がだったということです。「After Story」プレイ前は主人公の母親と予測していたので、今回の予想は外れてしまいました。でもそうなると時間軸がややこしくなりますね。がなぜ生まれていないの話を事前に知っていたのか。現実世界と幻想世界を同じ時間軸で語ること自体ナンセンスなのかもしれませんが、この辺りの納得できる説明を後で聞かせて欲しいところです。


AFTER STORYの感想(パート3):
 今度はできるだけ他キャラを登場させながらシナリオを進めてみます。このデータで「AFTER STORY」を始めてみると、会話中に智代の話題が出るなど、若干会話の内容が変わっていました。でも卒業式の出席メンバーは前回と変わらず。下級生とが友情を交わすシーンをもっと見たかったのですが残念です。
 今回の大きな変化は芳野さんと早苗さんのエピソードが新たに見られたことです。芳野さんエピソードは想像していたよりも波乱万丈な内容でした。芳野さんはてっきり最初だけ人気があり以降落ちぶれてしまったのかと思っていました。あと芳野さんが公子に惹かれる理由はよく分かりましたが、公子がなぜ芳野さんの気持ちを受け入れたのか、この辺りの描写が薄いのが若干気になりました。それでもサブキャラ全員にストーリーが用意されているところはすごいと思います。
 早苗エピソードは学習塾を諦めるかどうかで家族が揺れる話。あの流れからいくとラスト早苗さんは自分の夢をかつての教え子に託すのかと思っていました。それはそれで美しくまとまりそうな気もしましたが、もし学習塾までやめてしまうと二度夢を諦めてしまうことになるんですよね。これは家族にとっては非常にいたたまれなくなります(特に)。秋生の最後の一喝は相手の事情を考慮しながらも、ギリギリのところで家族を守ろうとした行動なのでしょう。

 「After」3周目。今度は秋生さんのエピソードです。てっきり秋生さんの過去エピソードが明かされる話になるのかと思ったら、バスジャック事件に巻き込まれる予想外な話に移行しました。かなり無茶な展開でしたが、後半は勢いで泣きモードに持ってこられた気分です。バスが最後に止まった理由を知ったときはウルッときました。個人的には秋生さんがなぜ演劇を始めたのか、なぜ相手を笑わせることを目指すようになったのかを過去編付きで見たかったですね。「AIR」にも繋がる大きなテーマの一つですから(個人的に秋生往人早苗観鈴の目で見ていました)。

 さてタイトル画面に戻ると光の玉が13個揃い、強い光を放つようになりました。いよいよ最終シナリオがみられそうですね。腰をすえて最後のプレイを堪能したいと思います。・・・とその前に陽平シナリオを先にプレイしておきましょう。・・・・・・クリア。先にこのシナリオをプレイしておいて良かったです(苦笑)。このシナリオの主人公・・・性格がはっちゃけすぎています。一応主人公の片想いのはずなのに、滅茶苦茶偉そうですし(笑)。陽平には悪いですが、主人公の言動には大笑いさせてもらいました。このノリのまま芽衣訪問後の話もぜひ見てみたかったところです。


AFTER STORYの感想(パート4):
 最終シナリオ、クリア。最後までプレイした甲斐があったと思わせてくれるラストでした。本編・エピローグも良かったですが、タイトル画面に戻った時の画面が一番泣けたかも。ああ、タイトル画面の背景はあの場所を指していたのかと・・・。世界のからくりについては後でゆっくり考えるとして今はクリアした余韻に浸ることとしましょう。前作「AIR」のようなむせび泣く感動は少なかったですが、全シナリオを通して心地よい感動を与えてくれた印象です。いわゆる「お涙頂戴」物が苦手なヒトでも楽しめる作品かと思います。逆に鬱を求めているヒトは今回方向性が違うので過渡な期待はしない方が良いでしょう。また本作はおまけ要素が充実しています。シナリオをクリアしたら終わりではなく、2周目以降も分岐を作ってマンネリ化しないよう配慮しています。プレイヤーを楽しませようという仕掛けが随所に散りばめられており、やり込んだヒト程楽しめる構成になっているのが好印象です。最近ラストしか印象が残らない作品が多くなっている気がするので、本作のように日常シーンも楽しませてくれる作りが広まってくれると嬉しいです。

 さて幻想世界と少女のカラクリについて考えてみます。残念ながらトゥルーエンドでも明確に説明されることはありませんでした。与えられている情報が少なすぎるのであまり深く考えない方が良いのかもしれません。ただ自分なりにすっきりさせたいので、半分妄想を加えながら自己完結したいと思います。
 まず本作で明言されているのは1.少女=の生まれ変わり、少年=主人公(の目)であること。2.幻想世界は少女以外意思ある生物はいないこと。3.幻想世界は少女が生まれたのと同時に作られたこと。4.光の玉は街または住人への想いが結晶化したもの。5.少女は光の玉を使って奇跡を起こせること(少年の心を人形に繋ぎとめるなど)。6.光の玉を集めればの死が回避できること。ぐらいでしょうか。

 「After」バッドエンドではとも残念ながら死を迎えてしまいました。その時は幻想世界のたった一人の住人として新たな生を受けます。時間設定はや主人公の生まれるずっと前に遡ります(なぜならは幻想世界の物語をすでに知っており、主人公の目である少年も幻想世界に生まれた時はすでに少女が存在していたので、少女はと主人公が少なくとも物心つく前から存在していたことになります)。バッドエンドでは少年が少女を幻想世界から連れ出そうと試みますが、最後は失敗。現実世界でも主人公はを助けることができず、の幻想世界への生まれ変わりを止めることはできませんでした。バッドエンドでは少女=は永遠に幻想世界で生きていくことになるのでしょう。

 これに対してトゥルーエンドでは光の玉をすべて入手した状態から「After」を始めているので状況が変わります。少女は光の玉を使って少年の意識を人形に繋ぎとめたことができたようなので、光の玉があれば奇跡を起こせると捉えることができます。少女にとって一番起こしたい奇跡が何かと言われれば、やはり自分の母親の命を救いたいという想いでしょう(彼女自身は幻想世界から抜け出したいという想いは希薄でしたから)。トゥルーシナリオでは今まで集めた光の玉を使って、の命を現実世界に繋ぎとめることに成功しました。ただそうなるとその後の未来が変わっていくことになります。が存命=の病気が治癒したと結びつけるのは強引ですが、エピローグの描写を見る限りではと共に発病はしていないようです。そうなるとが幻想世界に生まれる展開もなくなってしまうわけで、ここでタイムパラドックスが生じてしまいます。この矛盾を解決する方法を考えてみます。
 一つはが天寿を全うした後に幻想世界に生まれ変わり、を救うという方法。これなら現実世界でがいつ生涯を終えようとも、幻想世界は現実世界よりも過去に設定されているので辻褄が合います。クリア後のタイトル画面に少女が現れたのは、今まで頑張ってきたご褒美として少女が現実世界に召還されたと考えることができます。つまりトゥルーエンドではの生まれ変わりが現実世界にいると捉えるわけです。は岡崎夫妻の愛情を受けて幸せに過ごし、少女(の生まれ変わり)は風子に見つけられて一緒に暮らす展開になれば、万事解決といったところですね。となると風子は作品中相当重要なポジションに位置していることになります(笑)。

 他にもループ説・並行世界説などを考えてみましたが、ラストでが二人になってしまうのでうまい説明が思いつきませんでした。あとは他サイトさんの考え方を色々見て回ることにしましょう。

 さてトゥルーシナリオクリア後もおまけがいくつか追加されているそうなので、また色々試してみようと思います。実は本作をクリアして一番印象に残ったのは陽平風子だったり・・・。他シナリオでもこの2人が登場すると妙な味わいがあります。これは2人が今までのノベルゲームにいないタイプのキャラだったからかもしれません(陽平は過去最も存在感ある男友達キャラで、風子はいるだけで独特の風子ワールドに引き込まれてしまいます)。


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