タイトル | Routes | ハード | WIN(adult) |
ジャンル | AVG | 注目キャラ:皐月 |
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一見、ごく普通の学生である主人公の宗一は、実は、その世界では知らぬ者のいない腕利きのエージェントだ。 ある日、大型船が次々に消失する事件が発生し、ひょんなことから宗一は事件に関わっていくことになる。 予備知識:特になし。 OPはヒロインのCGをテンポ良く見せていて飽きさせない作りとなっています。ただホノボノしたCGばかりなので、本作に期待している緊張感あるシーンをもっと見せて欲しかったかも。 ヒロインは今のところ3人登場しました。一人目は主人公の同級生・湯浅皐月。勝ち気な性格で主人公の喧嘩友達。しかし料理はプロ級という意外な特技を持っています。彼女と主人公のやり取りは見ていて何度も吹き出しそうになりました。こういう男女を超えた遠慮のない関係は憧れますね〜。喧嘩ばかりしていますが、周囲からはじゃれ合っているようにしか見えないところがツボです。ただしメイ・ストームは食らいたくないですけど(笑)。最初は絵柄に少し抵抗感を覚えたのですが、コロコロ変わる表情が可愛くてすぐに気に入りました。蔑むような下向き視線のCGと、目を細めて笑う正面CGが特にお気に入りです。 2人目は同じく主人公の同級生で、皐月の親友である伏見ゆかり。主人公と皐月の喧嘩を仲裁しながら微笑ましく見守っています。皐月とは正反対におっとりした性格ですが、物事の本質をついた鋭さが時々見られます。もしかすると彼女は主人公の正体に気がついているのかもしれません。 3人目は主人公に仕事の依頼をしたリサ=ヴィクセン。主人公が圧されるほどの戦闘力と話術の持ち主。彼女はアメリカの特殊工作員と名乗りますが、その事実も不明です。彼女との会話はギャグも鍔競り合いをしているみたいで、見ていて息が詰まりそうです。土壇場で窮地に陥れられそうで、精神衛生上からも最初に彼女のシナリオをプレイするのはやめておいた方が良いでしょうね。 今回はメインヒロインでもあり、現時点で一番気に入った皐月寄りでプレイしたいと思います。話を進めていくと、おおっこれは意外な行動にでてきましたね。まさか彼女がこういう役柄を演じるとは思いませんでした。しかも主人公の家に**しますか・・・。これはドタバタ展開になりそうで、今後がますます楽しみになりました。 中間の感想: 現在、皐月シナリオの中盤に差し掛かったところです。一言感想を述べさせてもらうと・・・・・・なんて熱いカップルなんだ!といったところです(笑)。正直バカップル全開なのですが、不思議と傍から見ているこちらも心がポカポカしてきます。当人同士が周りを気にしないあっけらかんな性格をしているのと、相手を思いやる心が前面に出ているため、それほどこっ恥ずかしい感じがしなかったのでしょう。ただ前半の喧嘩友達な関係を見続けてきたおかげで、今の人目をはばからぬイチャイチャぶりは凄まじいギャップとなって脳を激しく揺すってきます。ゆかりのひきつけがそれを象徴していたと思われます(笑)。確かにあの状況は目に毒ですね〜。ゆかりちゃん、ご愁傷様です(笑)。 本来の任務はどうしたと主人公に言いたくなる熱々ぶりが続きましたが、黒幕の計画が表に出てきていよいよ話が大きく動き出しそうです。ここから本題になるわけですが、このままラブコメ話で終わっても良いような・・・と思う自分がいたりもします。後半、絶対にシリアスに落としてくるでしょうから、今の幸せがむざむざ壊れるのを見るのは正直怖くなってきました。続きを読みたいという思いと、今の明るいノリのままでいたいという思いがせめぎ合ってジレンマとなっています。このような思いにさせてくれた時点で本作は私の中で高い評価がつきました。あとは壮大なお話が尻すぼみにならないようにうまくまとめていって欲しいところです。少なくとも皐月ちゃんの笑顔を奪うようなラストにだけはしないようお願いします。 (補足)本編とは関係ないのですが、パッケージ(もしくは取説)の絵柄を見たとき、「何で皐月はネコ耳をつけてるんだ?」と思いませんでしたか?あれってリボンの結びが外に出ているだけだったんですね。最初にパッと見たとき、皐月がネコのコスプレでもしているのかと思いました。不純な理由ではなく、もちろん任務で変装しているのだと考えましたよ(笑)。 (以下、ストーリーに触れています。) 最終の感想: 皐月シナリオ、終了。といっても結局皐月の剣は取り戻すことができずタンカー失踪事件も未解決のままで終わってしまいました。CGモードを見ると案の定スカスカ状態。更に音楽モードまでも未出の曲がたくさん残っています。これは第一部完と捉えるべきでしょう。ヒロイン別シナリオをある程度クリアしたら、続きがプレイできると見ました。というかそうでないと暴れますよ(笑)。無茶苦茶良いところで終わったのですから。 この手の作品は中盤まで幸せの絶頂を見せつけておいて後半で一気に落とす手法を用いることが多いですが、本作は最後までボルテージの上がった状態のままで終えることができました。主人公の格好良さはもちろんのこと、ヒロインの言動が格好良いと思えたのは大収穫です。この手の作品ではヒロインは足手まといになることが多いのですが、本作のヒロインは主人公顔負けの活躍を見せてくれました。途中から皐月が主人公に思えたぐらいです(笑)。確かに彼女のとる行動は無謀なのですが、プロも思わず黙ってしまう程の強い信念が伝わってくるので、彼女なら大丈夫という思いが自然とわき上がってきます。彼女はある意味ヒーロー体質だと言えるでしょう。後半の主人公は逆にヒーローに助けられるヒロインみたいでした(笑)。 主人公と皐月は恋人同士になって以降、お互いの欠けていた部分を埋め合うシーンがしっかり描かれており、結ばれて本当に良かったと思わせるカップルです。恋愛作品では結ばれるまでの過程を深く描き結ばれたらおしまいといった構成が多いですが、本作は結ばれてからの話の方が断然面白かったです。オークションシーンでの・・・、 主人公:「あっ、ちょっと待ってね。おかあちゃんと相談するから」(中略)「どうかなぁ!?どうしてもボク、あの剣がほしいんだ!」 皐月:「しょうがないわね〜、今日の晩ご飯はカップラーメンよ!!」 ・・・のやり取りが一番のお気に入りです。このコンビは見ていて非常にワクワクさせられるので、ぜひ以降の活躍も見せて欲しいところですね。 引き続いてゆかりシナリオをプレイ・・・と思いましたら、出だしが初回プレイの時と全く異なっていました。ほほう〜、主人公は同じみたいですが、舞台がガラッと変わっていますね。ふむふむ、ここで一回目未登場のヒロイン2人が出てくるわけですか。主人公の性格も皐月シナリオの明るさがなりを潜めネガティブな面が強調されています。実は過去編だったりして。いずれにしても学園編とはまた違うしっとりしたお話を見せてくれそうです。 どちらのルートに進んでも良かったのですが、適当に選択肢を選んだら、七海シナリオに移行したようです。主人公は殺されたエージェントの行方を追うため、彼が最後に姿を見せたバーに潜入しそこで働いている七海と出会います。彼女はバーとは全く似つかわしくない純真で幼い心の持ち主(体型も幼いですが)。姿勢は一生懸命ですが空回りしているタイプです。主人公は何度かバーに足を運んでいるうちに、七海のことが放っておけなくなり・・・という展開となっています。もしこれが過去編だったら、この二人は一時的に結ばれても最後に離ればなれになってしまうはずです(そうしないと現在に繋がりません)。だとすると七海は主人公にトラウマを与えるような悲惨な役割を担う可能性もあるわけで・・・、皐月シナリオとは別の意味で先を進めるのがためらわれてしまいます。現時点では時代設定も主人公の真意も仕事内容もあやふやなので、どういう路線に進むのかが予想できません。見るからに幸薄そうなヒロインですが、できれば希望の持てる結末になって欲しいところです。 立田七海: 酒場で働いている女の子。幼い頃に両親を亡くし、親戚にたらい回しされたあげくに、今の店に売られていました。そんな重い境遇とは裏腹に彼女自身は明るく一生懸命働いていました。主人公は殺されたエージェントの跡を追う目的でこの店に通い始め、そこで彼女と知り合います。当初はよくある境遇の女の子として深入りしないつもりでしたが、徐々に自分の過去と重ね合わせ自分の感情を抑えられなくなっていました。ある出来事をきっかけに感情が爆発し、彼女を半ば力ずくで連れ出してしまいますが・・・。 まずはハッピーエンドで終わったことにホッとしました。だって彼女っていかにも幸薄そうな顔しているんですもの(苦笑)。ラストはエージェント同士の闘いに巻き込まれて死亡という予想がずっと頭によぎっていたのですが、そういうお話にはならず何よりでした。ただ皐月シナリオが強烈すぎたので、ちょっとテンションダウンかなという印象は残りました。これは主人公の態度がなかなか煮え切らなかったところも関係していたのでしょう。このシナリオでの主人公は突然感情的になるかと思えば、諦めたような投げやりな態度に変化し、かなり感情移入しにくいところがありました。特に七海を店から連れ出した時は、偽善という言葉が頭にちらつきました。七海を連れだしたはいいが、その後のビジョンがなく、とりあえず面倒見の良い老夫婦にあずけようとしたところに彼の偽善さが強く見られました。ただそれを痛感していたのは当の主人公自身だったのかもしれませんけどね。七海が「買われた人間」の行為として服を脱ぎ出した時、主人公は自分のとった行動に気付かされ深く傷ついたのだと思われます。ただ本シナリオの伝えたいことは良く分かるのですが、もう少し七海の酒場での境遇を詳しく描いた方が感情移入しやすかったかもしれません。あの描写だけでは下積み時代の人間にはザラにあることで、修羅場を経験した主人公があそこまで感情的になる理由としては弱いと思えたので。 七海が家で主人公を出迎える時、いつも両手が氷のように冷たくなっている描写がありました。これを見たとき、「もしかして彼女は病気持ち?まさか後半は今までの無理がたたって倒れる展開になるのでは?」と身構えましたが、真相は全く違うものでした。正直、非常にシンプルな事実だったのですが、それだけに心に直接響きます。すぐに不幸ネタが浮かんでしまった自分に反省です(苦笑)。図らずもあのシーンにはウルっと来てしまいました。中盤まではテンション低めだったのですが、この「冷たい手」イベントで一気に本シナリオの評価が上がりました。このシナリオも結ばれた後の二人の話をもっと見てみたいですね。皐月とは恋人兼パートナー、七海とは兄妹といった感じで両立できそうです(もちろん七海とのエッチはないことにしてです)。 さて再び「はじめから」でプレイ開始。ふむふむ、今度は最初の選択肢で学校に行くかどうかを選べるようになっていました。もし学校に行かなければ2回目のルートに進むのでしょう。ということは七海シナリオも学園編と同じ現代にあたるみたいですね。主人公の性格がシナリオによって違うところが気になりましたが、これは他のシナリオもプレイしてみないとまだはっきりしたことが言えません。次は当初の予定通りゆかりシナリオでいってみることとしましょう。 伏見ゆかり: 主人公のクラスメートで、皐月の親友。相手の気持ちを重んじる心優しい性格ですが、行動がのんびりしており少し天然が入っています。主人公とはお互い惹かれながらも、一歩が踏み出せない微妙な関係です。しかしデート中に皐月が拉致され・・・。 序盤からきっついシーンがあり、正直どうなるのかと思いましたが、その後は比較的まったりモードでホッとしました。ただまったりしすぎていて、刺激が少なすぎるところは残念でしたが。ゆかりはとても良い子なのですが、型にはまったヒロインそのものなので、皐月と比べるとどうしてもインパクトが弱くなるんですよね。事実、本シナリオの見せ場でも皐月にお株を奪われていたような気がしました(戦闘で約束の時間に遅れた主人公に早く学校へ向かうようにはっぱをかけたり、その間ゆかりにフォローを入れていたり。)ゆかりにも何か一つでも秘密があれば、主人公とのやり取りをもっと楽しめたのですけどね。当初の予想ではゆかりの父親が事件に巻き込まれて、ゆかりと共に救助に向かうという展開を考えていました。あともう一つ引っかかっていたのは、皐月シナリオで出てきたゆかりを一人で持ち上げることができないというシーン。あの時はギャグっぽく描かれていましたが、私はこれがゆかりシナリオの重大な伏線と考えていました。100kgの荷物でも持てる主人公がゆかりをなぜか持ち上げることができない→ゆかりの体重はけた外れ→そういえば彼女は人間離れした味覚の持ち主だった→ゆかりは実は来栖川重工のロボット→マルチシナリオという予想を真剣に立てていました(苦笑)。実際は大外れだったのですけど、彼女には何か秘密があるとずっと思いこんでいただけに少し拍子抜けした気分でした。 このシナリオでようやく黒幕の姿を見ることができました。更にその目的とタンカー消滅のカラクリもおぼろげながら知ることができました。展開が超自然的になることはある程度予想していたので、今のところ大きな驚きはありません。むしろ黒幕の能力を見ていると、RPGっぽい話だなあと思ったり・・・。今回も良いところで黒幕に逃げられてしまったので、本格的な対決は第2部にでも見せてくれるのでしょう。 ラストで出てきた醍醐隊長とゆかりのやり取りは少しジーンときました。彼はいい顔で笑うんだなあと新たな発見をしたりして。そして前半の忌まわしいシーンを後味良いものにする演出は見事です。隊長は憎まれ役で突っ走ればシンプルなのに、不意に情に厚い部分を垣間見せたりするので、おかげで怪物化後の闘いに勝ってもすっきりした気分になれなくなりましたよ(苦笑)。良きライバルとして、後のシナリオで救済措置が欲しいところです。 (補足)皐月発信時の携帯の待ち受けメロディーには大笑いさせてもらいました。彼女のイメージを的確に表現しており、主人公のセンスはばっちりと言えるでしょう。 さて次はもう一方のルート、梶原夕菜シナリオに行ってみましょう。ほほう、彼女は幼い頃の主人公と一緒に暮らしていた女性ですか。お姉さん属性だけでなく、主人公の過去を語る上で重要な鍵となる人物のようです。こちらのルートの主人公は情緒不安定気味なので、また重い話が見られそうです。 梶原夕菜: 主人公が幼い頃に一緒に暮らしていた義理の姉。育ての親が家を出ていった(逃げ出した)後、主人公は彼女の生活を守るためにエージェントの道を選択しました。その後、棲む世界が違うことを理由に主人公は彼女と会うことを避けてきましたが、ある日調査会社から彼女の身辺に変化があったことを知らせるメールが届きます。主人公は何年かぶりにかつて住んでいた家を訪れますが・・・。 本シナリオで主人公の過去がある程度明かされました。印象としては収まるべきところに収まったシナリオと言えるでしょう。ある意味王道なお話だったのですが、トム・ソーヤーとハックのエピソードをうまく絡めていて、なかなか読みごたえのある内容となっていました。彼女がトムではなくハックにこだわる理由を知った時は主人公と一緒に胸が熱くなりました。本シナリオに限らないのですが、クリア後はいつもいい話を見せてくれたという余韻に浸らせてくれます。OPラストに出てくる白い扉の家が最初何を意味しているのか分かりませんでしたが、本シナリオをプレイして納得です。確かにトリを飾るに相応しい光景と言えます。 一つ予想を外されたのは、今回事件が全く起こらなかったことです。絶対携帯電話に盗聴器が仕掛けられていると思ったのですけどね〜。重要度の高いメールを読まなかったしっぺ返しがいつか来ると身構えていたのですが、あっさりスルーされてしまいました(メール内容を想像させる説明がきちんとされていたのは良かったですが)。それはそれで悪くないのですが、後半アクション物を想定していた自分としてはそのまま青春恋愛物で終わったことに少し調子を狂わされてしまいました。 夕菜シナリオをクリアしてからは、今までこんな大切な人を置き去りにして学校でバカやっていたのかと思い知らされ複雑な気持ちになってしまいます。彼女の話も他シナリオと両立できそうなので、他ヒロインと結ばれてもいつか彼女の待つ家に帰るというエピソードが欲しいところです。皐月(もしくはゆかり)=恋人兼パートナー、七海=妹、夕菜=姉といけば賑やかな家庭がつくれそうです。 リサ=ヴィクセン: 主人公にタンカー失踪事件の調査依頼をしてきたエージェント。アメリカ軍「ID13」のエース。主人公に協力しながらも、その真意は不明です。彼女からの情報を元に主人公は篁グループのビルに潜入しますが、脱出経路の屋上で待っていたのは・・・。 よくある話ですが、綺麗にまとめられていたと思います。この手の本心不明のヒロインが出てくるシナリオは敵か味方かを疑いながらプレイするのが醍醐味です。古くはルパン三世の峰不二子。ゲームではファントムのクロウディアが印象に残っています。どちらも状況を冷静に見つめ、有利と判断した方につくのが特徴です。あるいは最初から自分の益を満たす目的で近づくこともあります。当然リサもそのタイプにあたるものと考えシナリオを進めました。実際プレイすると予想通り前半から裏切ってくれるのですが、先人達と比べるとどうしてもアクが少ないと感じてしまいます。やはりこの手のタイプは悪女の雰囲気を発散して、笑いながら裏切るぐらいの豪傑さを期待してしまいます。一体どこまで信じれば良いのかと散々疑心暗鬼にさせて、ラストでこちら側につくという展開にしてくれれば、大きなカタルシスを得られたでしょう。リサを基本的に良い子に描こうとしたため、実際裏切られてもあまりショックを受けることがありませんでした。この辺りは構成上不完全燃焼だったのではと感じてしまいます。 主人公とリサの化かし合いはテンポ良く見させてもらいました。主人公が一枚上手のように見せて、実はリサの思い通りだったというパターンが続くのですが、最後こそ主人公の勝ちだろうと思わせて後日談であのオチに持っていったところは見事です。主人公の切り札の正体だけでもびっくりですのに、それを上回るコネクションを持つリサって・・・・。この二人が組めば、確かに世界最強です。 さてこれでヒロインごとのシナリオはすべてクリアしました。では早速「はじめから」を押してみます。よしよし、こちらの予想通り、最初のシーンが変わりました。学校内で相談したいことがあると話す皐月。ふむふむ、内容は泥棒を手伝って欲しいということでしょうか。おおっ、ここで主人公の家にお邪魔するという展開で来ましたか。いきなりな展開ですが、嬉し恥ずかしの流れでこちらとしては大歓迎です・・・、と思いきや、その後爆睡している主人公にゆかりも今日家に訪問するというメッセージが。こ、これはもしかしてラブコメ風修羅場?更に途中からリサまで家に押し掛けてきて、異様な雰囲気になってきました。実はこれは本編と違って、おまけシナリオ?・・・と一瞬身構えましたが、後できちんと本編に繋がる話だと分かりました。前半からハイテンションでとばしていて、グイグイと読ませてくれます。皐月との会話は見ていて一番楽しめますね。柄の悪いしゃべりと一途な行動が何とも言えないトッピングとなって、こちらの脳をとろけさせてくれます。ゆかりはゆかりでいつも以上に天然ボケに磨きがかかって、独特の脱力空間を作りだしています。我関せずで料理をつついているリサもクールな性格が逆にコミカルにうつり笑わせてもらいました。今の状況を端的にあらわしているやり取り。 皐月とゆかりを置いてミッションに行こうとした主人公に・・・、 皐月:「そうはさせーんっ!!!」 主人公:「わ、びっくり。・・・貴様、起きてたか!」 皐月:「わはははははは!あんたの行動パターンなんかぜーんぶお見通しなんだからあ!連れて行かんと大声出すぞコラァ!」 すでに出してる 皐月:「ほら!ゆかりも何か言いなさいよ、ビシッと!!」 ゆかり:「ひゅ?・・・・・・・ぴーまん?・・・」 皐月:「わかった?『連れて行かないとひどい目にあわせるよ!』って温厚なゆかりもババ怒り!」 『ぴーまん』って・・・ 主人公:「だ、だけどな皐月、俺はお前とゆかりのことが大事だからこそ・・・」 皐月:「『バカ言うなよ、勝利の雄叫びは、勝ってからだ』 この恥ずかしいセリフ学校のみんなにしゃべりまくるぞコラアァ!!」 主人公:「全部聞いてたか・・・・・・、どうりで寝相がいいと思った」 皐月:「なにが『ね、マーシャ』だコラア!そんな甘ったるい声一回耳元で聞かせろコラア!!!」 皐月さん、飛ばしすぎです(笑)。この一連のやり取り、ぜひボイス付きで聞きたいですね〜。本作はコンシューマー向けの内容ですし、いつか移植して欲しいものです。もしボイス付き+全年齢版で発売されたら絶対に買うでしょう。さて、このまま続行したいのはやまやまですが一日一ストーリーを厳守しているので、今日は4人の戦隊結成のところで終えることとします。このハイテンションのまま、ぜひクライマックスを迎えて欲しいですね。 第2部(トゥルーシナリオ): 第2部、終了です。内容的には王道のヒーロー物のノリでしたが、大盛り上がりの中、大円団を迎えて大満足です(大3つ)。エンディングも感動的な音楽が流れ、思わず聞き入ってしまいました。 このシナリオでの貢献度はリサ>ゆかり>皐月といったところでしょうか。リサは主人公のパートナー役ということで活躍するのは当然ですが、特に催眠状態から脱するために自分自身の体に銃を撃つという格好いいところを見せてくれました。 ゆかりは持ち前の頭脳でエディのサポートに徹していました。なかなか核心をつく指摘もあり、思った以上に活躍してくtrた印象です。 皐月は気合いだけは十分でした(笑)。スパイカー(皐月命名)の運転などで貢献はしていましたが、直接的な戦闘に参加をしなかったのは残念でした(皐月シナリオのような立ち振る舞いを期待していたので)。まあ、主人公の精神面のフォローに役立っていたので、良しとしまよう。あと回想シーンで七海と夕菜が登場していましたが、夕菜はともかくとして七海はどういう関連性で出てきたのでしょう?もしかしてトゥルーシナリオは七海シナリオ後の話なのでしょうか。それなら女3人に惹かれない説明にはなりますが・・・。でも七海、一瞬しか思い出されませんし(笑)。まあ4シナリオすべてくくってのトゥルーシナリオなので深く考えない方が良いのかもしれません。 さあ、これで終了!と思ったら・・・、おおっ、まだ続きますか!しかも章タイトルが「Beginning」。ここからが「真の始まり」と来たものです。無性に気になるので少しだけプレイしてみましたが・・・、く、暗いです。何なんですか、この絶望的な雰囲気は・・・。ここに来て世紀末思想を見せられるとは思いませんでした。公園で主人公と皐月が最後の時について話すシーンがあるのですが、このやり取りが皐月のCGの効果もあって非常に感動的なシーンとなっています。世界滅亡を間近にしても、変わらず前向きな意見を述べる皐月がたまらなく切なく悲しいです。最後の最後で思いっきり鬱な話になりそうな雰囲気ですが、ここまで来た以上最後の締めはしっかりと見させてもらいます。 ROOTS編: このシナリオですべての謎が解明されました。謎の探求にこだわる人は痒いところまで手の届く配慮で満足いくものだったのではないでしょうか。私もここまで親切にすべての設定を説明してくれるとは思いませんでした。設定だけ垂れ流して、あとはプレイヤーの想像に任せる作品が多い中で、この取り組みは高く評価したいと思います。ただ設定自体はファンタジー物では決して珍しいものではないので、新たな驚きはありませんでした。謎解きは一回見れば十分と思う程度なので、この話を最後に持ってきたところは少し構成上もったいないと感じてしまいました。多くのプレイヤーは第一部(Routes編)の登場人物に強く感情移入しているので、やはり最後はRoutes編の登場人物で締めて欲しかったところです。ED曲が流れた時は、「えっ?これで終わり・・・?皐月はいずこへ?」と思ってしまいましたから(後半は主観150%)。 ただROOTS編単独で見れば、決して劣るものではありません。泣きのツボは「Routes編」よりもたくさん散りばめられていたと思います。個人的には、主人公がさくやに剣を振るうシーン、那須の与一が扇を討ったエピソード、次郎が主人公に別れを告げて里を出ていくシーン、主人公がほこらに草薙の剣を見つけてすべてを悟るシーンに涙してしまいました。淡々とした流れの中、登場人物の語りが心に響いてきます。 もう一つ好印象だったのは、従来の作品でデフォルトとなっていた「過去編=悲劇」の図式をひっくり返してくれたところです。最初、話が過去編に移行したとき、「うわあ、また鬱な話を見せられるのか〜」と身構えてしまいました。いつさくや姫が殺されるのか、村が滅ぼされるのか、ドキドキしながらプレイしていました。次郎が登場した時はこの子が村の存在を軍に教えてしまうのか(意図的かどうかは別として)と警戒していました。実際はそのようなことなく、随分冷めた目で登場人物を見ていたと反省するばかりです。個人的に過去編を持ち出して設定説明するのはおなかいっぱいなのですが、こういう結末にしてくれるのなら歓迎です。良い意味で予想を裏切ってくれたシナリオでした。 さくやの歌詠みはへっぽこな節付きで笑わせてもらいました。ぜひボイス付きで聞いてみたいところです。でもあの歌の意味は、狩人=大八郎、やまどり・おさかな=さくやなのでしょうね。微笑ましくも心に染みてくる歌です。 忘れるところでしたが、本作にはおまけシナリオが一つ用意されています。内容は自社宣伝を含むセルフパロディーが中心でしたが、皐月と主人公のバカップルぶりが再び見られたので満足です。80年代ラブコメ、万歳です(笑)。 すべてのシナリオを終えての感想は期待以上の良作でした。少々展開が唐突なところもありましたが、キャラ描写がしっかりしていたので、勢いにのって話を進めることができました。広げた風呂敷もきちんと畳んでいて、プロのお仕事を見させてもらった気分です。一つだけ残念だったのは最後の締めは「Routes編」のキャラにしてもらったところです。最後に皐月が一緒にいるだけでも日常の回帰を実感させて、「終わった〜!」という達成感が得られたと思います。 音楽はシンプルですが、シーンを盛り上げる上で大きく貢献していました。個人的には「いつかきっと(皐月テーマ)」「家路(夕菜テーマ)」「routine life(日常シーン)」「ぬくもり(しんみりしたシーンなど)」「流れゆく時の中で(泣きシーンなど)」「Face to Face(戦闘シーン)」「君をのせて(別れシーンなど)」「あなたを想いたい(ED曲)」辺りがお気に入りです。本作のサントラが出たら、ぜひ買いたいところです。 |
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