タイトル
Lesser Mern
ハード
PC98/FM-TOWNS
ジャンル
RPG
発売元
パンサーソフトウェア
発売日
1992
注目キャラ
なし

(ストーリー)赤龍と青龍の2匹の地龍が繰り返し生み出した生命。しかし全ての種は失敗に終わった。青龍が最後に吐いた炎は大地に、流した涙と血は女と男となった。それがタルナスとマーティアである。7000年の間、二人は生命の創造と破壊を繰り返し、いつかモンスターと人間の戦いへと変わって行った。100年以上に及ぶ戦いの後、マーティアは燃え尽き、タルナスの肉体は砕け散り5つの精痕となって大地のいずこかへと散らばった。
 さらに2000年の時が経った。8つの種族に分かれたものの、人類の文明はもう一度かつての輝きを取り戻そうとしていた。そしてまた、その平穏を敗るように、ウォール族がこの地の覇者となろうと戦いを起こした。呪術を使うものとして他の種族から忌み嫌われ、ムノン族に奴隷として使われていた彼らであったが、今は呪術で怪物を現じ、剣を持って戦い、世界を恐怖の中に突き落とそうとしているのだ−。この次に世界が迎えるのは、果たして終末なのか、それとも・・・。

 レトロゲーム総合配信サイト「プロジェクトEGG」からめでたく配信されることになりましたので取り上げてみました(2004年1月現在)。本作の売りは何と言っても当時の作品を圧倒する描きこまれたグラフィック、美しい音楽、そして練りこまれた世界観にあります。当時ダンジョン攻略・戦闘を売りにするRPGが多い中、映像・シナリオで勝負してきた本作は非常に斬新に映りました。OPはアニメーション、主要キャラはもちろんサブキャラ(重要キャラに限るが)にもフェイスウィンドウがつき、モンスターデザインは非常に細かく描かれています。特に私がプッシュしたいのは中ボスキャラのグラフィックです。戦闘画面はドラゴンクエスト風の、モンスターグラフィックが画面に表示されるタイプを採用していますが、本作のボスキャラ戦では中ボスのグラフィックが画面いっぱいに表示され非常に迫力がありました。チビキャラとの戦いに慣れたプレイヤーが突然デカキャラと遭遇した時の驚きを味わうことができます。このボスキャラデザインが非常に綺麗で迫力があったので、当時次はどんな敵と出会えるのだろうとワクワクしながらプレイしていました。本作は対立する部族との闘いがメインだったので、中ボスのほとんどが人間キャラだったところも戦闘に臨場感を与えていました。

 本作のもう一つの目玉は練りこまれた世界観です。魅力的な敵が登場する作品が好きな私にとって本作はまさにうってつけの作品だったと言えます。まず敵の首領が女神・マーティアの意思を受け継ぐ部族長。彼女の指示のもとにウォール族は各地に宣戦布告を行います。主人公はウォール族の野望を打ち砕くため旅立つという設定となっています。途中ウォール族幹部との命をかけたやり取り、ヒロインとの運命的な出会い、そしてヒロインがらみのライバルとの闘いなど王道ながらも熱い展開を見せてくれます。欠点はラストがやや尻すぼみであること、戦闘システムが単調で作業になりやすいことなどが挙げられます。やり込み度を期待している人はあっさりした印象を抱くでしょう。ただ本作の目指すところは魅せるストーリーなので途中の経過を楽しむことができれば十分合格点です。少なくとも私はウォール族の陰謀を防ぐ旅というストーリー展開、迫力ある中ボス戦を楽しませてもらったので満足しました。

(参考サイト)
プロジェクトEGG:
 レトロゲームを安価で配信しているサイトです。こちらで「レッサーメルン」の紹介と配信を行っています。


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