タイトル
魔導物語1-2-3
ハード
MSX, PC98など
ジャンル
3DRPG
発売元
コンパイル
発売日
1990
注目キャラ
アルル

 本作を語る前にまず「ぷよぷよ」と呼ばれるゲームをご存知でしょうか?おそらく名前ぐらいは聞いたことのある人が多いと思います。かつて落ち物パズルゲームの火付け役となった作品です。キャラの可愛さと連鎖の爽快さが受けて、「4」まで続編が発売されました。今回紹介する「魔導物語1-2-3」はこの「ぷよぷよ」で登場したキャラ達が活躍する、魔導シリーズの原点と言うべき作品です。ジャンルは3DRPG。主人公は「ぷよぷよ」でも主役を務めたアルル・ナジャです。「1」は幼稚園時代のアルルが卒園試験に挑む話、「2」は16歳になったアルルが謎の魔導士シェゾに監禁されるところから始まる話、「3」は更に時間が進みカーバンクルと旅をするアルルが謎の女・ルルーとミノタウロスにつき狙われる話となっています。本作は幼少時と現在の両方のアルルを見ることができるお得な内容となっています。ちなみに「1-2-3」の呼び方は確か「1丁目2番地3号」だった記憶があります。

 本作を紹介する上で、ぜひ知ってもらいたいのは他ではまず見られない独特のシステムです。まずHPとMPの表現がユニークです。大抵の作品では棒グラフや数値で現されることが多いですが、本作では一切表示されません。それでは何で判断するかと言いますと、これは画面上のアルルの表情とセリフで想像します。HPが満タンの時は満面の笑顔で戦闘時のセリフも自信満々です。しかし度重なる戦闘で傷が深くなると、表情が曇りセリフも「全身が痛い」「死ぬかも」と弱気な発言が多くなります。プレイヤーはアルルの表情やセリフから回復のタイミングを予測するわけです。また亡霊に取り付かれるなどマイナスステータスになった時は音楽が変わることで知らせてきます。このファジーなシステムが戦闘シーンに適度な緊張感を与えてくれました。

 次にユニークなのは敵・味方に関係なくキャラがとにかく喋りまくるところです。セリフで戦況を判断するシステムのためか妙に気合いを入れて作られています(といっても片言程度ですが)。今では珍しくない要素ですが、当時の環境で声が聞けたことはそれだけで驚きでした。この声付きのシステムのおかげで単調になりがちな戦闘が賑やかになり、ダンジョンめぐりが楽しみになりました。
 
 本作は見た目と「ぷよぷよ」のイメージからホノボノRPGのように見られがちですが、実際プレイすると結構大人向けのブラックな内容が散りばめられています。例えば戦闘シーンで回虫もどきのモンスターがアルルの口から体内に入り込んで毒攻撃を加えたり、インキュバスがアルルの唇を奪うことで催眠状態にしたりと、想像するとかなりエログロな内容の戦闘が繰り広げられたりします。特に98版ではキャラがリアルタッチで描かれていたので、かなりブラック度が増えている気がしました。2章冒頭でモンスター相手に色仕掛けで牢屋から脱出したというエピソードがあるのですが、一体彼女は何をやらかしたのでしょうか・・・。ぷよぷよしか知らないお子様が見たらショックを受けそうです。

 本作に関しては嬉しいことに現在WINDOWSでプレイできる環境になっています(2004年1月現在)。MSX MAGAZINE永久保存版2(ASCII出版)に本作が収録されていますので、興味のある人はプレイしてみてください。現在のRPGと比べると敵との戦いがシビアでゲームオーバーになりやすいですが、どこでもセーブができるのでコツコツとレベルアップしていけば詰まることはないはずです。ダンジョンの謎解きも難しすぎず易しすぎでもないレベルで結構やり応えがあります。戦闘のかけ合いが楽しめれば、本作にどっぷりとはまれると思います。

(参考サイト)
魔導物語情報:「MSXマガジン永久保存版2」に収録されているMSX版「魔導物語1-2-3」の紹介記事です。詳しい内容はこちらにすべて書いてありますので参考にしてください。これに続いて98版も復活してくれないですかね〜。あのシュールなキャラデザインも気に入っていたので・・・。

はてなどう :魔導物語・ぷよぷよシリーズのファンサイトです。データベースだけでなく攻略情報もある集大成のサイトと言って良いでしょう。「魔導データ館」では本シリーズの歴史が詳しく説明されています。魔導大辞典では新たな発見とともに大いに笑わせてもらいました。



レトロゲームリストに戻る
トップに戻る