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気づきの時

2011/6/10

レッスンや講座の中で時折“穴”を発見することがあります。もちろん音楽の事柄です。
私自身のことで発見してぎょっとすることもあります。
そんな時“ああ、長く生きている必要ってあるもんだ!”とつくづく思います。
生徒さん持参の「私はすでに片足を墓にかけて」という曲名に?の私。
なんだか自分のことを言われているみたいだな、と思いつつ、思わず姿勢を正す。
が、メロディが鳴り始めてみたらよく知っている「アリオーソ」(バッハ)だった!
実は正式な曲名がそのようなものだとはついぞ知らなかったのである。
「カンタータ156番」としての訳詞をみたら、なるほど・・・
深く考えもせずにチェロで遊んでいた自分が恥ずかし!

いつぞやメロディライティングの時“それってアウト”と言ったのだが、
誰にも意味が通じていないことに30分も気づかなかったことがありました。
皆、野球と同様、アウト=ダメつまり不正解とか禁止とかに解釈していたようす。
そこでいったん出発点へ戻り「調性とは?」の講義になったものです。
これがたいそうおもしろく、ピアノ専攻だと多くの人が実は普段からあまり調というものに意識を向けていないものだということがわかりました。
みなそれなりの勉強をしてきた人たちばかりなのですが。
「キイ」と答える人。(そのまんまじゃん!)や「シャープやフラット・・・」(それって調号でっしょ!)という人も。
当たり前すぎて(?)わかっちゃいるけど答えられないというところなのでしょう。
そのうちにやっと「主音があって、そこへ戻る・・・」とかいう言葉が-------
で、「その主音って、誰が決めたの?」なんてちゃかすとハテナ?マークが飛び交って-----
 
そういえば日頃から、タッチの使い分けをと言っていたら、この間質問が来ました。
「タッチって、どのくらい種類があるんですか?」
正直なところ、種類分けをして数えたことがないので「たくさん」と言っておいた。
あとで考えた=大きくは6つ。細かく考えれば15通り以上になるにちがいない。


ピアノソロ楽譜

2011/4/26

時々「ハッピー バースデイ」のピアノソロ楽譜ありませんか?とたずねられるので、ここでご紹介を。
昨年(2010年)だったと思いますが、ネット楽譜販売サイトat-eliseに2パターンをアレンジして掲載しています。
同じく「愛燦燦」や「Moon River」、竹内まりあのヒット曲も。
変ったところでは2台のチェロ用アレンジ楽譜もあります。

【田代ユリ オリジナル楽譜ページ】
http://www.at-elise.com/Music/tashiro.html


書棚から

2011/2/26
 
本当に久しぶりに書棚から「ロマン派の音楽」を取り出してみた。
シューベルトの項を読んでいたら、歌曲におけるドイツとイタリアの変革の歴史的背景に目がとまった。
言葉も形式もちがう両国の対立の様子がなんとなく想像できる。
北ドイツの、詩は音楽に従属したままのスタイルが、オーストリアの作曲家達によって阻まれてゆく・・・
イタリアに近い分、よりイタリア的になるのは自然だと思ったり。
『この同じ時期にリートは新しいタイプの芸術である純粋のメロドラマ
(後期ロマン派の劇形式と混同されてはならない)に影響されつつあった。
それはオーケストラを背景に置いて、話し言葉を、普通は情緒豊かなモノローグとして用いるものであった。
伴奏のオーケストラは全体に流れる情緒を反映し、かつ、盛り上げるとともに、
日の出、田園風景、雷雨、嵐などを描写した。
このメロドラマと歌の結びつきから、さらに別の形式、バラードが生まれた。
新のロマン的特徴を帯び始めるのは、この新しい曲種であった。』
(ヨハネス・リデール著 福田昌作・宮本憲子訳 音楽の友社)

このあとシューベルトについて述べられてゆくのだが、興味を惹かれたのはこの“純粋のメロドラマ”である。
さてどんなものだったろう・・・


yuri   

アレンジクラスの終了コンサート+ミニレクチャーコンサート
   
2009/11/20
  
”自分らしさの表現”を身につけようと開かれた6回にわたるピアノアレンジ講座が終了。
結果発表をかねて、カワイ表参道パウゼのステージで演奏が披露されました。
Shigeruモデルのピアノで、程よい緊張とともに、”でも、イイ気持で弾けた!”と奏者のみなさんの感想。
それぞれの世界がすてきな音色に表れていて、それはすてきでした。
もっと思うように〜という意欲も増して来たようで、次のクールもがんばって勉強します!という嬉しいコメントも。
次期は2010年5月開講予定。
私もやってみようという方、お問合せ/お申し込みはカワイ表参道へ。

yuri   

   
小原孝氏との公演
  
ピアノ弾き同志が一緒にステージにという機会は少ない。
以前、番組で5台ピアノや7台ピアノという経験がある。電波にのってしまうとあまり音的効果は感じなかったもの。そこへいくと、2台はいい。
故羽田健太郎氏と「音楽は恋人」という番組でガーシュウィンメドレーをやった時のことが楽しく思い出される。
  
複数奏者による合同演奏もさりながら、ひとつのコンサートでソリスト2人が各々のピアノの世界を、という機会はまず少ないはずである。
多くのピアノファンが喜んでくれるには?と考え、ジャズの競演ではなくコンサートとして、それも聴き手に良く知られた演目で----2008年2月と5月に小原孝氏との公演が実現した。
「日本の情景スペシャルコンサート」
  
1台のピアノでも弾き手によって音色が変る、発想と表現で世界が広がってゆくことを初めて実感、という感想が多数寄せられた。幅広い年齢層の一般音楽ファンからは、とにかく楽しかった、来て良かった、というコメントが。
ピアノをもっと身近に---という私の願いが伝わったコンサートになったようで嬉しい。
快くつきあってくれた小原氏にも感謝! 

yuri   

  
何かせねば・・・?


ますます自分で考える必要性が少なくなった暮らし向き。ではありますが、クリエイティブなことは、それではらちがあかないのはご存知の通り。気がついた人は何かせねばと模索を始めるのですが、早く結果が欲しくて長続きしないようであります。
”ローマ”が頻繁にとりあげられているのも「一日にしてならず」を多くの人が実感して来ているからでしょうか?                            Yuri

 
昔の〜


ジャズスタンダードナンバーとして弾いてきた曲のオリジナルの姿を知らなくてはと思い=なんたってリアルタイムで観たことのないものばかりなのだから=昔の映画ものDVD(1巻¥500 )を買った。たしか1度はTVかなにかで見ていると思うのだが、若い時に印象に残る事柄はやはりちがうのだろう、今回はえらく感動してしまった。

あの曲はこういうところで、こういう思いで歌っていたのか!とあらためて納得。
実際の映画ストーリー中での歌の背景までは知らないことが多いとはいえ、自分の想像上よりはるかに深い意味を持っていることに今更ながら唸ってしまった。

ミュージカルやショウもほんの少ししか観たことがない私であるため、その辺りに詳しい知人に会うとよく話してもらうのだが、映画の分野だけでなくミュージカルでも、実際欧米でのたくさんの公演を観ている人の話はとても楽しい。
ストーリーももちろんだが”その時こういう気持でこう歌い出す---オケピットからこういう音が流れて・・・” 役者の動きや舞台転換の模様とか、初演とその後の役者の個性の違いなどなど、感性を持った人が語るそれらの話は”本”を読むのとはちがって30年も前のことでもイキイキと伝わってくるのだから。

こちらが”観たい!”と焦がれるようにして想うものは、なかなかDVDには登場してこないが、
しばし我慢、2、3年後にはその夢もかなうかもしれない。   Yuri

   
◆自分を見て驚き!◆

  
バスルームの鏡に映った姿体ではありません。
写真やTV番組でもありません。
レッスンビデオのお話。
画面3分割で《真上・横・足元》の画。
弾いている間これがずっとUPで映っている。
曲の流れの中で一時的にズームUPされるのとはちがい、定点でしかも足までというのが予定外で、編集画像を見て驚き、靴は旅用のドタ靴だし、足癖は悪いし、ずっと見られていると思うとオシリのあたりがムズムズ、逃げ出したくなりましたよ、ほんとうに。

ペダルの使い方というものは、譜面でも口でも説明しにくいものであります。
ほとんど意識の外で反射的に足が動くもので、レッスン時でも”見て、見て”と言いながら弾くことになるのですが、ずうっと足が画面中にいるというのは何ともはや・・・
しかしこれが勉強になりましたねぇ〜
”あたしってこんなことやってんの?”
手の方も含めて、後日自分ひとりで見た時には反省しました。

    yuri   


   
◆CD制作ウラ話  〜1日14曲録音、ミイラ化した私〜◆
   
  いろいろな録音作業を体験してきた私ですが、パイプオルガンアルバム制作では久々にあがきました。
”あがく”とは”足駆く”で、お馬サンが前足で地面を掘り返す様のことをいうのだそうですが、地面どころか宙をえぐりとる態の私でした。
”闘い”はまるまる1日。時間との闘い、楽器とアレンジとの、集中力との、それはきついものでした。
ピアノのように近くなく---パイプによってその位置は演奏台に近いもの遠いものといろいろ---
弾いている本人の他にもう一人の聴いている自分がいない限りリズムはもちろん、意図したアレン
ジに添った音バランスでの仕上がりは期待できないわけです。スケッチを書いて行って、楽器と相談(?)しながらのストップ選び、アレンジ意図の全面変更も即興でカバーしながらの14曲。
CDを聴いてくださった方は”アレ?12曲しかないジャン”とおっしゃるでしょう。
残念ながら2曲は捨てました。
念のために申上げますと、今やほとんど当たり前になっている”切り張り、繋ぎ”編集は一切して
いません。
そもそも一発録りでなくちゃ音楽は・・・ね。とにもかくにも、プレイバックを聴いている時間の
余裕がなかったため、マスタリングの時に聴いてみてバランス上うまくなかったものは泣く泣くcutしたというわけです。時間が経つに連れ集中力は欠如してくるし、筋肉披露も甚だしく---食事は時間節約の為コンビニのおにぎりかサンドイッチですから---とてもじゃないけど優雅な音楽生活状態とは言えません。
首がメリメリになり足がツッてきて、ストップは1曲につき8〜16までにおよび、アシスタント
もそれは大変です。
たった8分休止符ひとつの合間での音色チェンジなど、アシスタントその人にかかってくるのですから。
というわけ
で、私がパイプオルガンを弾く時はアシスタント無しではできません。演奏者と同時に音楽してる人でなくてはつとまらない重要な役割となります。コンサートの時も同じ。横に坐っていても単なる”譜めくり”じゃないんです。
その時の気分での私の演奏に俊敏に反応してくれる人でないとストップチェンジで失敗してしまいます。まあ、あれこれ、そこかしこに苦労が滲み出ているのをたのしみながら(?)聴いてください。なんたって、世界中探してもこんなのは滅多にあるもんじゃござんせん!
”楽しいから友だち連中にプレゼントしました”という嬉しいお言葉も頂戴しました!!

    yuri