<sakagura.info連載コラム 日本酒を楽しむ第2回> それぞれの各温度帯で”お酒を楽しむ” 飛露喜 特別純米 生原酒(廣木酒造本店*福島)
福島県の会津地方は十数蔵ひしめく酒造所、会津娘、大七、
末廣、天明など、どとらかというとしっかりとこくと旨味
のある酒質が特長。これら思うだけで今宵が待ち遠しくなる。
(理想としては...夕刻まだ日も暮れぬ一杯は格別。)
ところで、これら美酒はただ一定の冷蔵温度(5度)で
呑むにはあまりにももったいない。
ということで...今や大人気。飛露喜(廣木酒造本店) の
特別純米 生原酒にての各温度による味わいを試してみま
した。
■ちなみにこのお酒のデータ(ご参考程度で)
米は五百万石(麹)華吹雪(掛米)、精米は50%/55%
日本酒度+3.0、酸度1.55、酵母TM−1(10号福島改)。

◆まずはとりあえず冷蔵5度のいわゆる”雪冷え”から
含んだ瞬間ややなめらかなのですが、舌の上でコロコロと
ころがすすとアルコールが軽快にたちあがり、ふわっと
甘酸っぱさが口一杯に広がります。心地よい酸味が最後
をキュッと引き締め全体的にバランスが良い仕上がり。
その後お猪口を手で包み込みやや温めた状態”涼冷え
(15度)”にしてみると今度は”フワッと”華やかな香り
が立ち上がるとともに、さらに骨格がでてきました。


◆次に人肌の”ぬる燗(35度)
メーター読み(事務的ですが)の35度。実際は思ったより
あたたかくないです。
華やかな香りのピークは過ぎ、やや麹の香りの方が強いか。
含むとどっしりと先程とは違うボリュームのある複雑な味わい。
あんず、グレープフルーツなどの味わい。ん〜こりゃうまい
”好み好み”後味に温泉たまごのようなタンパク質系の旨味が
感じられるが後味はすっきり。





◆いわゆる”熱燗(50度)”〜イケイケの”飛切燗(55度)へ
香りはいわゆる”典型的なポンシュ”の力強い香り「お〜っ
酒だよ」という印象。含むとさすがあったかい。味わいは
複雑性より整理された旨味が際立つ感じ。私個人の経験上、
五百万石/華吹雪(原料米)にはかつてこれまでの旨味を
感じたことがありませんでしたが、これはやはり造りの
上手さなのか、芯がしっかりして”一本の太い幹”のような
たくましさを感じました。

その後数分後さめた”燗冷まし”を呑んでみてびっくり。
多少酸がとんだか、味はぜんぜんとんでない。きゅっと引き
締まる感じ。いや〜驚きこれまた旨い。



”よい造りの旨い酒”はどの温度帯にもそれぞれの旨さがあり
さまざまな”お酒を楽しみ方”があるんですよ.....これまた楽し!

◆お酒のさまざまな温度帯<ご参考まで>
名称よみかた
メーター読み
温度
こんなかんじかな
雪冷えゆきびえ5度業務用冷蔵庫の標準温度”あまり考えてません”
花冷えはなびえ10度お酒を片口にそそぎ2〜3分過ぎた状態
涼冷えずずびえ15度お猪口を手で包み込みやや温めた状態
常 温じょうおん20度ほったらかし.....旅に出る若者?
日向燗ひなたかん30度なにせ中途半端がよい....アンニュイな昼下がり!
人肌燗ひとはだかん35度実際は含むとちょとぬるい感じ
ぬる燗ぬるかん40度これぐらいが標準か....一番特徴がでてくる”こんなかんじぃ”
上 燗じょうかん45度含んだ瞬間温かみを感じます
熱 燗あつかん50度居酒屋チェーン店で多いパターン 一升瓶が逆さにささってます。
飛切燗とびきりかん55度
アウトドアーの際は手なべで”アッチッチー”ゆげがでてます
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