<sakagura.info連載コラム 日本酒を楽しむ第1回>

  ”一升瓶一本”のいろいろな呑みかたを楽しむ

まずはよく”ふう切りじゃないと”ふう切り主義の方がいらっしゃいますが、確かにふう切りはフレッシュ感は楽しめますが、えてして味ノリが弱いケースが多いかと思います。
ふう切り間もなくはアルコール分子が際立っており”ビリビリ”する感じです。それが一升瓶の7分目ぐらいから空気にふれる事によりアルコール分子も丸く”あたりがやわらかく”なり、同時に味の成分(アミノ酸)のによる”うまみ”が感じられるようになります。他ふう切りで味ノリが弱い場合の対処方としましては”開封後常温で放っておく”方法。少々荒っぽいようですが、確かに生酒は<要冷蔵>とありますが、お酒は温度により、味、香りの感じかが異なります。
そもそも冷蔵庫で冷やすのはここ20年くらいの事で、長い歴史の中で(歴史については次回)ごく最近の事なのです。何でもかんでも冷やせば良いということではなく、「”生酒””吟醸”だから燗にしてはいけない」というルールは存在しないのです。

しっかりとした造りである程度腰のある酒であればですが.....

現在この酒の状態が、どうなのか”どうすれば美味しく飲めるか”を楽しむ。ふう切りはフレッシュ感を楽しみ、その後味ノリを楽しみ、最後ぬる燗で深みを楽しむ。
一本のお酒でこれらいろいろな呑みかたを楽しむ、これぞ日本酒の醍醐味。

おそらく試した方は少ないとは思いますが「活性にごり」系ある程度発泡が抜けた際の

燗は絶妙です”妙にミルキー”でおいしいですよ!

酒房 地熱風 <東京 東中野>
SSI認定利酒師 石渡 剛